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HOFゲームでパスインターフェアに初のチャレンジ

2019年08月02日(金) 13:21

100周年のロゴが描かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

歴史に新たな1ページが刻まれた。NFLのゲームで初めて、ヘッドコーチ(HC)がディフェンシブパスインターフェアにチャレンジしたのだ。

現地1日(木)の夜に開催されたホール・オブ・フェイムゲームの第2クオーター残り3分19秒、アトランタ・ファルコンズの自陣21ヤードラインからのファーストダウン10でクオーターバック(QB)カート・ベンカートがサイドライン近くを走るワイドレシーバー(WR)ラッセル・ゲージに向かってボールを投げた。このパスは失敗に終わったものの、デンバー・ブロンコスのコーナーバック(CB)リンデン・スティーブンスによるゲージに対するインターフェアがあったと判断されている。

ペナルティが告知された後、ブロンコスのHCビック・ファンジオが赤いチャレンジフラッグを投げ入れ、フィールド上でのディフェンシブパスインターフェアのコールにチャンレンジした。

映像を確認しにいった審判のウォルト・アンダーソンはすぐにフィールドに戻ってくると、コールを支持すると宣言。これにより、ファルコンズはブロンコスの36ヤードラインからのファーストダウン10となり、ブロンコスはチャレンジ権を一つ失っている。

2019年に策定されたパスインターフェアのレビューのルールでは、前後半の2ミニッツウォーニングの前にHCがパスインターフェアのペナルティに対するチャレンジを行うことが可能になっている。前後半のその時点以降では、パスインターフェアのレビューはリプレイオフィシャルによって主導される。リプレイオフィシャルが試合を止めるのは、パスインターフェアのペナルティがあった、もしくはなかったとする“明確ではっきりと視認できる証拠”があったときのみだ。

審判がレビューで正しい判定をするかは、審判次第となる。今回はスティーブンスがゲージに対してそれほどのコンタクトをしたようには見えなかったが、いずれにせよ、リーグは木曜日の夜にルビコン川を渡ったのだ。

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