サンフランシスコ・49ers San Francisco 49ers
シーズン成績(NFL全体順位) | |
---|---|
オフェンス
| |
パス1試合平均獲得ヤード | 237.0ヤード(13位) |
ラン1試合平均獲得ヤード | 144.1ヤード(2位) |
フィールドゴール成功率 | 77%(23位) |
ディフェンス
| |
パス1試合平均喪失ヤード | 169.2ヤード(1位) |
ラン1試合平均喪失ヤード | 112.6ヤード(17位) |
シーズン成績(NFL全体順位) | |
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オフェンス
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パス1試合平均獲得ヤード | 237.0ヤード(13位) |
ラン1試合平均獲得ヤード | 144.1ヤード(2位) |
フィールドゴール成功率 | 77%(23位) |
ディフェンス
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パス1試合平均喪失ヤード | 169.2ヤード(1位) |
ラン1試合平均喪失ヤード | 112.6ヤード(17位) |
スーパーボウルまでの道のり
サンフランシスコ・49ersのスーパーボウルへの道のりは2年前から始まっていたと言えるだろう。2017年シーズン中盤、49ersがニューイングランド・ペイトリオッツのエースクオーターバック(QB)トム・ブレイディの控えとして経験を積んでいたジミー・ガロポロをトレードで獲得。ガロポロは連敗中のチームに加入するやいなや活躍し、スターターの座を手に入れている。このシーズン終了後に5年間の契約を結んだガロポロが49ersの未来を担うQBとなるはずだったのだが、躍進を夢見ていた2018年シーズン第3週、ガロポロが試合中に前十字靭帯(じんたい)を断裂してしまう。この負傷でガロポロを欠いたチームは4勝12敗と低迷し、ファンの期待に答えられなかった。
それでも、不運に見舞われながらも、49ersとガロポロは困難を乗り越えて2019年シーズンを迎える。チームは開幕から8連勝するなど過去2シーズンとは打って変わった勢いを見せ、終わってみれば13勝3敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区を制覇。NFC第1シードを手にプレーオフ進出を決めている。ディビジョナルラウンドではミネソタ・バイキングスを27対10で破り、続くカンファレンスチャンピオンシップではグリーンベイ・パッカーズを相手に37対20で勝利した。7年ぶりのスーパーボウルで、49ersは25年ぶりのヴィンス・ロンバルディ・トロフィー獲得を目指す。
攻撃の注目ポイント
49ersの攻撃はオフェンシブライン(OL)、フルバック(FB)、タイトエンド(TE)が中心となって組み立てられている。ショットガン攻撃の普及により、FBというポジションを使用するチームが極端に減った中、49ersはFBを攻撃の主軸として活用する数少ないチームのひとつだ。また、オフェンシブラインはリーグトップクラスのユニットであり、ジョージ・キトルはリーグでも最も優れたタイトエンドとの呼び声が高い。これらの要素が49ersの完成度の高い強固なラン攻撃を構築し、平均獲得ヤードはリーグで2位につけている。
ランを中心に組み立てられた攻撃だが、QBガロポロはワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースや、TEキトルなどに要所でパスを決めていく。ラン攻撃に重点を置きながら、要所でパスを決める攻撃スタイルは少し古典的とも言えるが、裏を返せば特別なことが必要ないほどラン攻撃が優れているということでもある。スーパーボウルではラン攻撃を支える縁の下の力持ちにも注目だ。
守備の注目ポイント
49ersのパス守備は相手チームに1試合平均で169.2パスヤードしか許していない。これはレギュラーシーズンで首位の成績だった。それには、2018年シーズンにシアトル・シーホークスから移籍してきたリチャード・シャーマンを中心とするディフェンシブバック(DB)陣とディフェンスエンド(DE)陣の活躍が影響している。DEアリク・アームステッドとニック・ボサは2人で合計19回のQBサックをマーク。最前線でQBにプレッシャーをかけるDEの2人と、最後の砦としてパスを防ぐDB陣が、チーフスのパス攻撃を封じることができるのかに注目である。
注目プレーヤー
ランニングバック(RB) ラヒーム・モスタート
ドラフト外でNFL入りし、さまざまなチームを渡り歩いてきたモスタートにとって、49ersは7つ目の所属チームだ。これまでのチームではリターナーのみとして起用されるなど出場機会は決して多くなかったが、49ersではエース級の働きを見せ、カンファレンスチャンピオンシップでは4回のタッチダウンを決めている。苦労人モスタートの大舞台での活躍に期待がかかる。
TE ジョージ・キトル
49ersの攻撃に欠かせない存在であるジョージ・キトル。パス攻撃とラン攻撃両方に大きく貢献するポジションであるタイトエンドの中でもキトルはリーグを代表する選手の1人だ。その大きな身体から繰り出される圧巻のキャッチは見逃せない。
DE ニック・ボサ
2019年ドラフト全体2位指名を受けて49ers入りしたニック・ボサはルーキーながらサックを量産し、またたく間にリーグトップクラスの選手となった。スーパーボウルではチーフスQBマホームのサックを狙う。兄はロサンゼルス・チャージャーズのDEジョーイ・ボサ。