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人道支援に傾倒のキャパニック、チームはいまだ拒絶反応

2017年03月19日(日) 06:40

サンフランシスコ・49ersのコリン・キャパニック【AP Photo/Tony Avelar】

コリン・キャパニックは現在NFLで仕事をしていない。その状況がすぐに変わる兆しも見えていないが、彼は黙ってソファに座りスマホを眺めているわけではない。

フリーエージェントとなっているクォーターバック(QB)は現在、アフリカのソマリアで飢餓に苦しむ人々のために食料や水、支援物資を送る活動に参加している。17日(金)にターキッシュ・エアラインズから彼のグループ宛てに人道支援のための物資を運ぶ60トンの貨物便を寄付するという朗報が届いた。

キャパニックもこの知らせに歓喜し、『Twitter(ツイッター)』でそれを報告している。

「飛行機が手に入った! 次は食料や水を買うための資金を集める番だ。寄付は https://www.gofundme.com/lovearmyforsomalia から。#LoveArmyForSomalia」

一方、『Bleacher Report(ブリーチャー・レポート)』のマイク・フリーマンは、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のある匿名ジェネラルマネジャー(GM)の言葉として、キャパニックがなぜマーケットに出てこないのかを説明している。

「彼の問題は3つある」とそのGMは述べた。「1つ、チームの中には彼がもうプレーできないと考えているところがある。もう終わった選手だと思われているんだ。それが全体の20%ほどを占めているだろう。2つ目、彼を獲得した後のファンの反発を恐れているチームもある。抗議行動が起きるかもしれないし、トランプ(大統領)にチームのことをツイートされてしまうかもしれない。それがだいたい10%だろう。そして、その両方の思いが入り交じった人々が10%ほど」

「3つ目、残りは皆とにかく彼が許せない、彼のしたこと(国歌斉唱中に起立を拒否)は絶対に耐えられないという人々だ。その人たちは彼と一切関わりを持ちたくないと思っている。断じて許すつもりはない。無関心でいることがある種の処罰だと考えているんだ。中にはキャパニックを反面教師に利用して、将来的に彼のような行為に及ぶ選手が現れることを防ごうと考えているチームもいるだろう」