スティーラーズQBロスリスバーガー、現役続行が濃厚
2017年03月20日(月) 09:16ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーが現地17日(金)、スティーラーズQBとしての自身の今後を語った。
誰も驚く者はいないだろうが、どうやらロスリスバーガーは今シーズンも現役を続行しそうだ。
地方紙『Observer-Reporter(オブザーバー・レポ―ター)』によると、ロスリスバーガーは17日、リバティ大学で“その方向に向かっている”と語った。つまり、2017年も彼は現役を続けるつもりなのだ。
ロスリスバーガーは今オフシーズン序盤に“この休み中に過去を総括したい。そして今後の選択肢を考えたい”と語っていた。35歳のロスリスバーガーはここ近年の誰よりも多くの負傷を負ってきたQBだ。先シーズンのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦、ニューイングランド・ペイトリオッツに黒星を喫した試合でも万全な状態ではなかった。そんなロスリスバーガーが自身の引き際について考え出す時期にいるということは納得できる。
しかしながら、先シーズンはレギュラーシーズン後半から勢いづき、AFC北地区制覇、ペイトリオッツに敗戦するまでのプレーオフ2試合で勝利を収めたスティーラーズ。こういった良いチーム状態での引退は少々考えづらい。新たに新契約を交わしたワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウン、フィジカルが万全なランニングバック(RB)リビオン・ベル、出場停止処分からの復帰を待ち望むWRマーテイビス・ブライアントなどの存在もロスリスバーガーの引退を遅らせる要因となり得る。そして何より、チームがロスリスバーガーの後釜を育てていないという事実だ。バックアップQBのランドリー・ジョーンズが今後のスティーラーズを背負える器であるとは言いがたい。
この引退するか、しないかの問題はブレット・ファーブが引退するまでの5年間の出来事を彷彿(ほうふつ)とさせる。今回のロスリスバーガーによる言動にはもしかすると、フロントに向けたメッセージが込められているのかもしれない。チームは将来殿堂入り確実である同選手が引退した時に向け、何らかの対策を練り始めなくてはならない時期に来ている。