コスト削減に動くドルフィンズが5度のオールプロ選出を誇るWRヒルを放出
2026年02月17日(火) 08:59
マイアミ・ドルフィンズが大統領の日に次々と動きを見せた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに、ドルフィンズがワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルを放出すると報じている。
ペリセロによれば、プロボウルに8回、オールプロに5回選出された経歴を持つヒルは、2025年シーズン中に見舞われた膝の重傷からの回復を目指してリハビリ中であり、2026年に復帰するかどうか、また復帰時期は未定だという。また、ヒルは今月中に契約金の1,100万ドル(約16億8,986万円)が完全保証される予定だったとペリセロはつけ加えている。
ヒルの報道に先立ち、ペリセロはドルフィンズがアウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブ、ガード(G)ジェームズ・ダニエルズ、WRニック・ウェストブルックを放出すると伝えていた。ヘッドコーチ(HC)ジェフ・ハフリーとジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エリック・サリバンがロースターの全面的な再構築に着手する中、この4人の放出によって2026年のキャップスペースで合計5,600万ドル(約86億0,294万円)以上が確保される。
その後、チームはヒル、ウェストブルック、ダニエルズの放出を発表したが、チャッブは含まれなかった。チャッブはより大きなキャップ削減を見込んで、6月1日以降の放出として指定される可能性が高い。
月曜日には立て続けに決断が下されたが、ヒルの放出は最も衝撃的だと言える。
長年にわたりNFLで最速かつ最も危険なディープスレットであり続け、通算819回のレシーブで1万1,363ヤード、タッチダウン83回を記録してきたヒルは、32歳のシーズンを前にフリーエージェント(FA)となる。新リーグイヤーが始まる3月を待たず即座にチームと契約することも可能だが、年齢や負傷の深刻さを踏まえれば、ヒルが次の動きについて熟考する時間を取るのも理にかなっている。
シーズン第4週に膝の脱臼と靭帯断裂に見舞われた時点で、ヒルはキャッチ21回で265ヤード、タッチダウン1回を記録していた。
ヒルのドルフィンズでの在籍期間は4シーズンで幕を閉じる。最初の2シーズンはリーグを席巻する支配的な空中攻撃が特徴となっていた。2022年シーズン開幕前にカンザスシティ・チーフスからのトレードで移籍した後、ヒルは2年連続で119回のレシーブで1,700ヤード超えを達成。2023年にはレシーブヤード(1,799ヤード)とタッチダウンレシーブ数(13回)でいずれも自己最多をマークし、リーグトップに立った。
復帰後に以前と同じほどダイナミックさを発揮する可能性は低いものの、復帰時期にかかわらず、ヒルは各チームにとって常に魅力的な存在であり続けるだろう。
ヒルとウェストブルックの放出により、2025年シーズンに10回以上のレシーブを記録したワイドレシーバーでロースターに残るのはジェイレン・ワドルとマリク・ワシントンの2人のみとなった。2025年シーズンに10試合に出場し、5試合で先発したセドリック・ウィルソンと、13試合に出場したドゥウェイン・エスクリッジはいずれもフリーエージェントとなる予定だ。さらに、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアの将来が不透明であることから、誰がボールを投げるかという問題もある。
ワイドレシーバー陣の大幅な再構築が正式に始まった。これはチャッブを手放すことでパスラッシュの刷新に踏み切るのと同様の動きだ。
ドルフィンズが2年連続のプレーオフ進出から一転して2年連続の負け越しを味わったことを踏まえれば、これは必要不可欠な決断だと言えよう。
月曜日に生み出されたキャップスペースにより、24時間前には推定1,740万ドル(約26億7,306万円)のキャップ超過状態にあったドルフィンズは、不足分を埋める戦力をフリーエージェントで獲得するうえで、より有利な立場に立った。また、ドルフィンズは4月のドラフトで全体11位指名権も保有している。
マイク・マクダニエル体制でおなじみだった選手が数名去り、ハフリーHCとサリバンGMによる体制の初年度には新たな戦力が加わることになる。
【RA】



































