将来のスーパーボウルパレードにふさわしいチーム作りに「没頭中」のジャイアンツHCハーボー
2026年02月16日(月) 11:20
ジョン・ハーボーがボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)に就任して4年が経った頃、トム・コフリン率いるニューヨーク・ジャイアンツがスーパーボウルを制覇した。
その翌年、ハーボーはレイブンズを率いてロンバルディトロフィーを手にしている。
スーパーボウル制覇から13シーズンが経過した今、ハーボーはジャイアンツの指揮を執ることになった。コフリンから聞いた第46回スーパーボウル制覇後のパレードの思い出に刺激を受けたハーボーは、いつかニューヨークの街を祝福して回ることができるような、新たなチームを築こうとしている。
ハーボーは『The Athletic(ジ・アスレチック)』のイアン・オコナーに対し、「ニューヨークでのパレードは、最高に素晴らしいものだと聞いている」と語った。
「コフリンからその話を聞いて、“自分も経験してみたい。その光景を目にし、パレードの一員として参加したい”というビジョンが浮かんだんだ」
「だが、同時に考えているのは、そのパレードに参加するにふさわしいチームとはどうあるべきか、ということだ。そこへ到達するために、何を築き上げなければならないのか。今はまさに、そのことだけに没頭している」
こうした野心も、少なくとも表面上は、実現からはほど遠いところにあるように映る。
ジャイアンツは2025年シーズンを4勝13敗という成績で終えたばかりだ。過去3年間の通算勝利数は13勝にとどまっており、これはハーボーが2024年にレイブンズで挙げた勝利数よりわずかに1勝多いだけで、2023年のレイブンズのレギュラーシーズン勝利数と同じ数字だ。2011年シーズンに前述の4度目のスーパーボウル制覇を成し遂げて以来、ジャイアンツがポストシーズンに進出したのは2回しかない。
とはいえ、ビッグ・ブルーの信奉者たちが希望を見出せる要素はすぐそこにある。
つい先日に幕を閉じたシーズンでも、ニューイングランド・ペイトリオッツとジャクソンビル・ジャガーズがヘッドコーチの交代を経て、それぞれ地区優勝を果たした。両チームとも4勝から13勝へと躍進し、ペイトリオッツは第60回スーパーボウルまで勝ち進んでいる。ハーボーのレイブンズでの時間は、最終的に大舞台への再戦を果たせなかったことで終止符を打たれたものの、彼はNFL屈指の名将として高く評価されており、過去8年間で6回のポストシーズン進出という実績がそれを裏付けている。過去の例が示す通り、今のジャイアンツが持つ土台があれば、心機一転することで劇的な復活を遂げる可能性は十分にある。
2年目を迎えるクオーターバック(QB)ジャクソン・ダートは、その実力が本物であることを証明しつつある。ダートに加え、ケガから本来の姿を取り戻しさえすれば、ランニングバック(RB)キャム・スカッテブーとワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースの3人は、リーグ屈指のユニットになる可能性を秘めている。さらに、ディフェンシブエンド(DE)アブドゥル・カーターはルーキー特有の壁に直面して苦戦を強いられたが、彼もまたパスラッシャーのブライアン・バーンズやケイヴォン・ティボドーと並び、強力な3人組の一角を担っている。
ハーボーは新たな自由裁量も与えられており、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンではなくオーナーに直接報告する体制となった。また、現地13日(金)には2026年シーズンの公式コーチ陣を発表している。
クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチに就任したかつての攻撃コーディネーター(OC)トッド・モンケンをはじめ、当初想定していたスタッフの何名かはチームを去ったが、ハーボーは勝利の方程式を築くことと同様に、自身のアシスタントたちと共に成功を収めることに対しても、揺るぎない決意と楽観的な姿勢を見せている。
マット・ナギーOCがモンケンに匹敵する存在になれるかと問われたハーボーは、「もちろんだ、もちろんだとも」と答え、こう続けた。
「マットにはこれまでで最高の仕事をしてもらうつもりだ。リーグ史上最高の攻撃コーディネーターになることを期待している。われわれが目指しているのはそこだ」
今のところ、ビッグアップルには楽観的な空気が満ちあふれている。
2月中旬にはよくある光景とはいえ、レイブンズを安定してポストシーズンへ導き、信念を結果に変えてきたのがこれまでのハーボーだ。
その手腕がニューヨークでも発揮され、さらなる飛躍をもたらすことが期待されている。
【R】



































