チャージャーズがキャンプ・ペンドルトンでミニキャンプのウォークスルーを実施
2024年06月13日(木) 13:57海兵隊少尉ジャワウン・スタンリーは、ロサンゼルス・チャージャーズのセーフティ(S)アロヒ・ギルマンのキャリアを熱心に追ってきた。
現地11日(火)、スタンリーはかつてのルームメイトが次のシーズンに向けて準備する様子を見守った。
ミニキャンプ初日の午後、チャージャーズはキャンプ・ペンドルトンで5,000人を前にウォークスルーを実施している。チャージャーズが海兵隊基地で練習を行うのは、2006年以来のことだ。
ギルマンは「ここにいるだけで、素晴らしい雰囲気を感じることができる。自分の人生を少し振り返ることができた。ここを訪れ、戻ってくるだけでも俺にとっては価値のあることなんだ」と話している。
ギルマンとスタンリーは、ロードアイランド州ニューポートにある海軍兵学校の予備校でルームメイトだった。 海軍のフットボールチームに所属する選手の4分の3近くがこの予備校に通い、兵学校に入る前のレッドシャツイヤーとして過ごす。
ギルマンは予備校での経験がフットボール選手としての成長に大きく役立ったと語っている。
「あそこにいる間にたくさんのことを経験した。良いことも、悪いことも、きれいごとでは済まされないこともあったけど、後になって振り返ってみると、より一層そのありがたみがわいてくる」とギルマンは言う。
「ブートキャンプの頃のルームメイトに会う時は、ちょっと感傷的になってしまう。彼は俺の頭が剃られた時も、一番落ち込んでいた時も一緒にいてくれた。ともに大変なことを乗り越えてきた仲間なんだ。だから、兄弟みたいなもので、今日彼に会える機会があってすごくうれしかった」
ギルマンが練習後にサインをしている間に、スタンリーはギルマンが着々とキャリアを積んでいるのを見て刺激を受けたと話している。ギルマンは海軍兵学校に1年間在籍した後、2017年にノートルダム大学に転校しており、その決断のきっかけは、兵学校の卒業生がその後にプロ選手になるために兵役を延期できる制度を国防総省が廃止したことだった。
スタンリーはギルマンについて「彼からはたくさんのことを学んだ」と述べている。
「私にとって一番のインスピレーションは、誰かが自分の目的と目指す場所に向けて100%の情熱を傾け、それを追い求める姿を見ることだ」
ギルマンの他にも、この練習に特別な意味を見いだしたチャージャーズの選手がいた。ディフェンシブエンド(DE)モーガン・フォックスはチャージャーズの一員として、軍隊コミュニティへの敬意と支援への並々ならぬ努力を称える“Salute to Service(サルート・トゥ・サービス)”を2度受賞している。家族は3世代にわたって軍務に就いており、フォックス自身は退役軍人を支援する“Wounded Warriors(ワンデッド・ウォリアーズ)”のプロジェクトにも時間を割いてきた。
コロラド州とドイツの陸軍基地で育ったフォックスは、チームが練習を行うことが軍人の家族と基地の子どもたちにとってどれほど重要な意味を持つかを知っている。チャージャーズは練習前に、軍人の子どもたち100人を対象に身体を動かす“NFL Play60”のイベントを開催した。
フォックスは「基地でこのようなことが日ごろから行われるわけではないから、それができたことにはとても大きな意味がある」と話している。
「人前で練習する方が、ただ壁に向かってやるよりもずっと楽しい。ここに来られたことは、俺にとってすごく貴重なことなんだ」
クオーターバック(QB)のジャスティン・ハーバートとSダーウィン・ジェームズはたくさんのサインに応じていたが、最も人気があったのは、大勢の人に囲まれていたヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーだった。ウォークスルーの後、選手やスタッフは1時間近くサインや写真撮影に応じている。
チャージャーズはコスタメサの施設で午前中の練習を行ってから、バスで約80キロ南下して基地に移動している。
ハーボーHCはこうコメントした。「海兵隊員の勇気と献身を称えるのは非常に意義深いことだ。彼らは英雄であり、休みもない。戦場で戦う戦士とフットボールのフィールドで戦う戦士たちの交流を見られるのは素晴らしい」
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