現地24日（金）、NFLは2017年NFLドラフトに向けて、32の補償ドラフト指名権を16チームに配分したと発表した。

補償ドラフト指名権のルールに基づき、前年にフリーエージェント（FA）で獲得した選手数よりもFAで失った選手数が多いチームに対して指名権が補償される。

補償されるのは3巡目から7巡目のドラフト指名権となり、補償対象となるフリーエージェント（フリーエージェント補償／CFA）の数値を基準にして与えられる。

CFAは年俸、出場時間、ポストシーズン出場有無を基に決定され、NFL経営協議会（NFLマネジメントカウンシル）が算出する。この手法はすべてのFAに適用されるものではなく、また、各チームが契約調印したすべてに適用されるものでもない。

労使協約（コレクティブ・バーゲイニング・アグリーメント／CBA）は補償ドラフト指名権の数をNFLチーム数（32）に制限している。なお、離脱者数と獲得者数の計算ではロサンゼルス・ラムズ（1）、グリーンベイ・パッカーズ（1）、ピッツバーグ・スティーラーズ（2）、アリゾナ・カーディナルス（3）、以上4チームの合計7枠も補償ドラフト指名権の資格を有していることになるが、この7枠の最終CFA数値が、補償ドラフト指名権獲得の対象となるCFA数値を算出したランキングにおいて33位から39位に該当するため、制限数の関係から前述の4チームはそれぞれカッコ内に記した数の補償ドラフト指名権を得られない。ただし、数値ランキングのトップ32に位置づけられている相当数に関しては補償ドラフト指名権を得る。

また、補償ドラフト指名権はトレード可能だ。2015年にNFLチームの承認を得て行われたルール変更により、2017年に補償ドラフト指名権のトレードが開始される。

現地4月27日（木）から29日（金）にかけてフィラデルフィアで実施される2017年NFLドラフトの補償ドラフト指名権は以下の通り。

【*　NFL規律に基づき、当初4巡目23番目全体130位としてニューヨーク・ジャイアンツに与えられる予定だった指名権が4巡目34番目全体140位に格下げされた。そのため、上記の補償ドラフト指名権リストは当該指名権を省いて記載している】

2017年NFLドラフトで補償ドラフト指名権を得るチーム、およびフリーエージェント補償で離脱した選手と獲得した選手一覧。

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