フィラデルフィア・イーグルスは現地13日（月）、ベテランのクオーターバック（QB）チェイス・ダニエルを放出した。これは同チームがフリーエージェントでQBニック・フォールズを獲得した直後の出来事だった。

ハウィー・ローズマン球団副社長は「チェイスのプロフェッショナルな姿勢や知性がわれわれのQBにとっては重要な資産となってきた。彼のベテランとしてのリーダーシップは新人QBカーソン・ウェンツの成長に大いに役立っている。また、先シーズンはヘッドコーチ（HC）ダグ・ペダーソンの攻撃システムをよく知っていた彼がチームの攻撃陣をうまく先導してくれた」と語っている。

ローズマンはダニエルと“双方が納得できる議論”を行ったとし、“契約を交わした当初とは違った方向に向かうのが両者にとってベストであるという認識”をお互いに確認できたとも伝えた。

13日にフォールズを獲得したことでダニエル放出が予定よりも早く決断されたのは言うまでもない。先シーズン、30歳のダニエルは先発QB争いにからむと期待されていたものの、1シーズンを通してイーグルスがQBウェンツに頼る中、たった1度のパスを投げただけに終わっている。

QB市場は静まりつつあるものの、ダニエルがQBにはっきりとしたビジョンを持っていない数少ないチームであるニューヨーク・ジェッツからのオファーを受ける可能性はまだ十分にありそうだ。