トム・ブレイディという名前には、彼とプレーするためだけに他の選手を動かすだけの力がある。

テネシー・タイタンズのワイドレシーバー（WR）アダム・ハンフリーズも、ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック（QB）であるブレイディに心動かされた一人だった。トップレシーバーの一人としてフリーエージェント市場に登場したハンフリーズは、ニューイングランドの申し入れを熟慮した末、テネシーとの4年契約にサインすることを選んでいる。

『The Athletic（ジ・アスレチック）』の取材に応じたハンフリーが明かしたこの選択の理由は、多くの人を驚かせるようなものだった。

「もちろん、彼はG.O.A.T.（グレイテスト・オブ・オール・タイム／史上最高の意）さ。シンプルにね。でも、考えなきゃいけない要素はたくさんある。4年契約だったんだ。彼に何年残されているかなんて、誰に分かる？　そこは大きい」

「彼とプレーできるチャンスは当然のこと最高さ。でも、決断には多くの要素がからんでいる。最終的に、この選択はオフェンスに若い才能がいて、すごくいいディフェンスのある上昇中のチームにくることだと思った。彼らはプレーオフも味わっている。スロットポジション上での俺の必要性はかなり大きかったと感じている。本当に貢献できるし、ここで何か新しいことをスタートできそうな気がする」

タイタンズを選んだ背景にはその他の理由もあるというハンフリーズ。ともあれ、この決断によってハンフリーズは41歳の偉人ブレイディではなく、25歳のQBマーカス・マリオタからパスを受けることになった。

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