ボルティモア・レイブンズが2024年シーズンの初戦でフィールドに立つまで、まだ4カ月以上あり、オフシーズンワークアウトプログラムはまだ始まったばかりだ。

しかし、新たにレイブンズと契約したランニングバック（RB）デリック・ヘンリーはいかなる時間も無駄にすることなく、新しいチームに対して自分がボルティモアに来た理由を明らかにしている。その理由とは、ロンバルディトロフィーを勝ち取ることだ。

チーム公式記録によると、ヘンリーは最近、「1年の最後にそのトロフィーを掲げたい。でも、それは今、仕事に取り組むところから始まる」と話したという。

テネシー・タイタンズのスターランニングバックとして8シーズンを過ごしてきたヘンリーは先月、キャリアで初めてフリーエージェント（FA）となり、最終的にレイブンズと契約。こうして、2023年シーズンにスーパーボウルまであと一歩のところまで迫ったレイブンズに、また新たなビッグネームが加わっている。

先月に2年1,600万ドル（約24億7,426万円）の契約にサインしてから、新しいチームメイトとの絆を深めることに時間を費やしてきたヘンリーは、レイブンズに優勝をもたらすために努力を惜しまず取り組んできたと語った。

「みんなのことを知ることができて楽しかったし、自分が大好きなことに打ち込めた」と振り返ったヘンリーは「俺は新参者だ。確実に姿を現して、チームメイトとこの組織に自分がここにいることと、全力を注いでいることを示したかった」と続けている。

タイタンズ在籍時に5シーズンで1,000ランヤード突破を成し遂げたヘンリーは、昨季にランヤードでトップに輝いたレイブンズに加入。とはいえ、チームで最も多くのランヤードを稼いだのはランニングバックではなくクオーターバック（QB）のラマー・ジャクソンで、その記録は821ランヤードだった。

プロボウルに4回選出された経歴を持つヘンリーと、NFL年間最優秀選手（MVP）に2回輝いたことがあるジャクソンで構成されるラッシングコンビは、またしてもレイブンズをリーグで最も手強いランオフェンスにするだろう。すでに新たなバックフィールドのパートナーのことを知り始めていると明かしたヘンリーはこうコメントしている。

「ラマーはクールなヤツだ。彼が偉大なリーダーであることは、みんなが彼に群がる様子で分かる。彼は素晴らしいエネルギーも持っている。一緒にいた時間は少しだけだったけど、素晴らしい人だと思う。彼の仕事ぶりがそれを物語っている」

レイブンズのオフェンスに属していない者ですら、このコンビが生み出すものに対する期待感をおぼえている。レイブンズのラインバッカー（LB）ロクアン・スミスは自分がフィールドにいないときに何が起こるのか、さらにはそれがチーム全体のプレーにどう影響するのかを見られることに興奮しているようだ。

スミスは「オフシーズンに何人かの友達に話したんだけど、もしかしたらサイドラインで彼らが仕事をする姿を見ているときには、ポップコーンが必要かもしれない」と語り、「素晴らしいピースが加わったと思う。それは俺たちが望むところに到達する助けになると思う」と続けた。

【RA】