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49ersはWRアイユークを求めているのか? アイユークの契約問題をめぐる現状に注目

2024年06月19日(水) 12:47


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディーとブランドン・アイユーク【NFL】

現地17日(月)、ワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークとサンフランシスコ・49ersが契約交渉を行なっていることが公になった。

アイユークは『TikTok(ティックトック)』に映像を投稿。その中で、アイユークはアリゾナ州立大学時代にともにプレーしていたワシントン・コマンダースの新人クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズに「彼らに呼び戻したくないと言われた」と話している。

アイユークが「笑っているけど本当は泣いている」というキャプションをつけたこの投稿は波紋を呼び、49ersが才能あるレシーバーをトレードするのではないかという憶測が再燃している。

しかし、アイユークの主張はまったく正確ではない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが月曜日に“The Insiders(ジ・インサイダース)”で伝えたところによると、49ersは確実にアイユークを長期的にチームにとどめたいと考えているが、金銭的なギャップを埋めることができていないという。

交渉が“完全に決裂”したわけではなく、双方が解決に向けて努力を続けているとラポポートはつけ加えた。

アイユークはデトロイト・ライオンズのWRアモン-ラ・セント・ブラウンが今オフシーズンにサインした契約――最初の3年間の年平均額が約2,800万ドル(約44億1,899万円)――と同じような契約を求めている。ラポポートによれば、49ersはまだそこに至っていないという。

アイユークが今回の映像を投稿することでどのようなメッセージを伝えようとしたのかは不明だ。しかし、NFLの話題が乏しくなる時期を迎えるにあたり、49ersにギャップを埋める気があるのかどうかや、アイユークが新契約を手に入れるためにどの程度ホールドアウト(あるいはホールドイン)するつもりなのかについての疑問は浮かび上がってくるだろう。

49ersは過去2年のオフシーズンでもスター選手との契約問題に対処していた。2022年はWRディーボ・サミュエルが新契約を手に入れるまでホールドイン。昨年はディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサが、その時点においてクオーターバック(QB)以外のポジションでNFL最高額の報酬を誇る選手となる契約を結ぶまで、チームから距離をとっていた。

今回の交渉では、事態が深刻化する前に解決策について双方が妥協点を見出すための時間は残されている。

7月下旬に予定されているトレーニングキャンプまでに契約が成立しなければ、アイユークの動向はより興味深いものとなり、本格的なホールドアウトあるいはホールドインが大きな話題となるだろう。

【RA】