テキサンズでのWRディッグスの活躍に期待するQBキーナム
2024年06月24日(月) 11:13クオーターバック(QB)ケイス・キーナムは昨年にヒューストン・テキサンズと契約することで、NFLで最初に所属したチームに戻ってきた。
2024年の現在、キーナムはワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスと再会している。キーナムはかつてキャリアで最高の瞬間――ミネアポリスの奇跡――を共に味わったディッグスのことを、現在も最高の才能を発揮しているワイドレシーバーだと信じている。
『KPRC 2』のアーロン・ウィルソンによると、キーナムは毎年主催しているユースフットボールキャンプの場で「ここに戻ってきて、練習場でステフォンの姿を見るのは本当に最高だ。彼がいくつかのルートで、誰にもできたことがないようなダーティなことをやっているのを見るのもね」と語ったという。
「彼はダイナミックな選手で、少しも衰えていない。むしろ、より抜け目なく、必要に応じていくつかのルートで独自のアプローチを加えて勝てるようになっている。彼はその技術を磨き続け、自分のツールやツールセットを使いこなすという点で素晴らしい仕事をしている。秋にどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ」
キーナムが最初にディッグスと出会ったのはミネソタ・バイキングスに加入した2017年。サム・ブラッドフォードがシーズン序盤に膝を負傷したことでキーナムが出番を迫られ、キャリア3年目のディッグスがまだ本領を発揮しようと試みていたシーズンだ。
この2人の活躍により、バイキングスは13勝3敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームへの切符を手に入れたものの、その1週間前にバイキングスは道を断たれる寸前だった。キーナムとディッグスはディビジョナルラウンドにおいて、残り10秒の時点で61ヤードのパスに成功。このおかげで、ニューオーリンズ・セインツに24対23でリードされていたバイキングスは29対24で勝利を収めた。
キーナムはそのシーズンが終わった後に退団し、ディッグスはそこからさらに2年、バイキングスにとどまった。その後、バッファロー・ビルズに移籍してスターへと成長と遂げたディッグスは、2020年から2023年にかけて4シーズン連続でレシーブ100回以上、1,000ヤード以上を記録。現在の役割と同様に、2022年シーズンにビルズでバックアップを務めていたキーナムは、ディッグスがキャリアハイとなる11回のタッチダウンを記録するのを見守っていた。
ディッグスがビルズでの最終シーズンを過ごした2023年に、キーナムの姿はバッファローになかった。ディッグスは昨シーズン最初の6試合中5試合で100ヤード超えを達成したものの、シーズン終盤には大幅に調子を崩している。12月からプレーオフに至るまで、ディッグスはエンドゾーンに到達できず、その期間で50レシーブヤード超えを達成したのは2試合のみだった。
今年の11月に31歳になるディッグスは現在、テキサンズで再スタートを切ろうとしており、キーナムはディッグスがそのためのツールを今もすべて備えていると信じている。また、テキサンズが充実したWR陣を擁しているおかげで、ディッグスは相手ディフェンスからあまり注目されずに済むはずだ。それは、ビルズ時代に抜きん出たトップターゲットとして活躍していたディッグスにとっては新しい状況だと言えよう。
今オフシーズンにディッグスをトレードで獲得することで、ブレイクアウトを果たしたニコ・コリンズと成長著しいタンク・デルを擁するテキサンズは、WR陣に3人の主力選手を確保。タイトエンド(TE)ダルトン・シュルツという危険な存在を抱えているテキサンズには、バックフィールドを強化し、パスゲームでも活躍できることをすでに証明しているRBジョー・ミクソンもいる。
2023年シーズンにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の王座を獲得し、プレーオフゲームでも勝利を収めてリーグ中を驚かせたテキサンズは、今季にさらなる飛躍を遂げるための戦力を備えている。
それを率い、司令塔として多くの選手にパスを出すのは、昨季にAP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞を手に入れたC.J.ストラウドだ。
ディッグスや他のチームメイトと同様に、キャリア2年目のストラウドがこれから待ち受けているシーズンにより大きな成功を収めると強く信じているキーナムは、次のように話している。
「彼はハングリーだと思う。明らかにたくさんの成功を収めたし、自分たちがやり遂げたことや彼がやり遂げたことを、みんながとても誇りに思っている。やり残したことはあるし、俺たちは今もそれを追い求めたいと思っている。紙吹雪が舞い落ちる中、最後の1勝を挙げたいんだ」
【RA】