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今季にプレーする「機会を待つ」一方でこれまでのキャリアに満足している元コルツLBレナード

2024年06月24日(月) 12:54

シャキール・レナード【AP Photo/Jacob Kupferman】

2年前のオフシーズン、ラインバッカー(LB)シャキール・レナードは素晴らしいキャリア序盤の4年間を終えたところだった。

かつてインディアナポリス・コルツに所属していたレナードは、タックル数でリーグをけん引した2018年シーズンにAP通信ディフェンス部門年間最優秀新人賞を獲得している。また、プロボウルとオールプロのファーストチームにそれぞれ3回ずつ選出された経歴を持つレナードは、2021年にコルツと9,925万ドル(約158億4,998万円)の契約延長に合意。これにより、レナードはリーグトップの報酬を誇るラインバッカーとなり、理論上はそこから6年、チームにとどまることになっていた。

しかし、レナードは2024年のオフシーズンにどこにも所属しておらず、そのキャリアはケガと平凡なプレーによって低迷している。

現地22日(土)、レナードは自身が設立した『Maniac Foundation(マニアック基金)』のイベントをインディアナポリス郊外で開催。2023年シーズン途中にコルツから放出された後、残りのシーズンをフィラデルフィア・イーグルスでプレーしていたレナードはそのイベントで、キャリア7年目を迎えるにあたって現在も新しい所属先を探しているものの、もしこれで引退することになったとしても自分のキャリアに満足していると語った。

レナードは『Indianapolis Star(インディアナポリス・スター)』のカイル・スメドリーに対し、「どちらかと言うと、今は単にゆっくりして健康を保っているところで、機会が巡ってきたら試してみるつもりだ」と話し、こう続けている。

「俺はただ、懸命に取り組むことで、自分らしさを保っている」

「物事は起こるときには起こるし、起こらないときは起こらないものだ。ここまで素晴らしいキャリアを歩んできたと思う。たとえここで身を引くことになったとしてもね。俺は人生を楽しみながら、ただその機会を待っているだけさ」

2022年シーズンに脳しんとうや鼻骨骨折、再発した背中の問題で苦戦したレナードは、2023年シーズンに復活を遂げることを目指しながらコルツに戻ってきた。しかし、かつてフランチャイズの顔として活躍したレナードは、9試合で先発を務めた後にコルツからウェイバーにかけられている。そんなレナードを、前年度にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンに輝いたイーグルスがクレームした。レナードはイーグルスで5試合に出場し、タックル23回、サック1回を記録。イーグルスがタンパベイ・バッカニアーズに敗れたワイルドカードラウンドではインアクティブとされていた。

トレーニングキャンプを1カ月後に控えた今、来月に29歳になるレナードは将来について考えている。昨季がベテランラインバッカーにとって最後のシーズンだったならば、レナードは短いとはいえ印象的な経歴――レギュラーシーズンの75試合に出場し、タックル637回、パスディフェンス31回、フォースドファンブル17回、サック16回、インターセプト12回をマーク――を残してリーグを去ることになる。

しかし、レナードがプロフットボール選手として過ごした時間の中で特に大切だと思っているのは、インディアナポリスで築いた関係と、コルツとの関係だ。昨年11月に放出したにもかかわらず、コルツは現在もレナードを受け入れている。

「敬意を持って人と接することができるのは恵まれている」と語ったレナードは次のように続けた。

「自分の身の振り方は正しかったと思う。俺は彼らと、俺から離れるという彼らの判断を尊重している。それによって人間関係が崩れるわけではない。彼らが俺の味方で、俺が必要とすればいつでもそこにいてくれると分かっているのは、ただただ幸せなことだ」

「インディアナポリスは俺に多くのものを与えてくれた。6年半、ここは俺のホームだった。自分にとってものすごく大きな意味を持つこの街に、できる限りの恩返しをしたいと思っている」

【RA】