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コマンダース時代より「良い環境」にいるとベアーズDEスウェット

2024年08月27日(火) 14:25


ミネソタ・バイキングスのジョシュア・ドブスとシカゴ・ベアーズのモンテス・スウェット【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

シカゴ・ベアーズが最後に勝ち越したのは随分前の話であり、実のところ、2018年シーズンが最後だ。

ディフェンシブエンド(DE)モンテス・スウェットはベアーズの苦境にはあまり関与していないが、何シーズンにもわたって負け越しが続くことの弊害については確実に理解している。

スウェットが在籍していた4シーズン以上の期間におけるワシントン・コマンダースの戦績は、28勝45敗1分だった。

負け越していること自体が悪影響を及ぼすこともあるが、多くの人が上昇傾向にあると信じているベアーズで、自分が適切な環境にいるとスウェットは信じている。

『Chicago Sun-Times(シカゴ・サンタイムズ)』のジェイソン・リーザーによると、スウェットは「それは有害できつい負担だ。単純に負け続けて、まわりの人が負けても構わないと思っているような状態はね。それが自分にも影響を及ぼすときがある。ハングリー精神を持ち続けて、勝ちたいという願望を自覚しないといけない」と語ったという。

コマンダースが新体制に移行した2023年、スウェットはトレード期限の直前にベアーズに移籍。スウェットは過去に“落胆した”と認めていたが、最終的には“有難いこと”だったと話している。

ベアーズで過ごす2年目のシーズンに期待がかかる中、そのように感じているスウェットは、初めてプロボウルに選出された昨季と同じようなパフォーマンスを発揮することを目指す中で、さらにその確信を深めているようだ。

昨季にベアーズの一員として9試合に出場し、6回のサックを記録したスウェットは「俺は間違いなく、自分にとってより良い環境に移ることができた」とコメント。

「初めてプロボウルに選出されるとか、2ケタのサックを記録するとか、そういうことを達成したシーズンになった。ずっと求めていたのにワシントンでは得られなかった称賛を受けることができた。間違いなく、自分にとって良い結果になったと言える」

2023年、スウェットはコマンダースとベアーズで17試合に出場し、キャリアハイとなる12.5回のサック、タックル57回、フォースドファンブル3回、クオーターバック(QB)ヒット25回、タックルフォーロス14回を記録した。

スウェットはベアーズの好転を促進する存在であることも証明。スウェットの加入後にベアーズは5勝4敗を収め、ベアーズ守備陣は最後の6試合で相手の得点を20点以下に抑えている。圧倒的な成功ではなかったものの、ベアーズは激動のオフシーズンを前に、正しい方向に向かい始めた。

ベアーズは特にオフェンスを大きく刷新しており、ドラフト全体1位でQBケイレブ・ウィリアムズを指名したほか、ランニングバック(RB)ディアンドレ・スイフトや、ワイドレシーバー(WR)キーナン・アレン、ローム・オドゥンゼを獲得している。

スウェットはコマンダースにいても、ベアーズにいても、ロースターにいる誰にも負けず劣らず、負け越しが続いていた過去を乗り越える準備ができている。

その一方で、まだ何も勝ち取っていないと警告したスウェットは次のように強調した。

「俺たちにはまだ証明すべきことがある。俺たちは勝たなきゃいけない」

スウェットとベアーズは9月8日(日)にシーズン初戦でテネシー・タイタンズを迎え撃つ。スウェットはその7週間後にあたる10月27日(日)にワシントンに戻り、コマンダースと対決する予定だ。

【RA】