ディフェンス陣にこれ以上の脱落者を出したくないニューオーリンズ・セインツではあったが、おそらくまた1人の選手がいなくなりそうだ。

ニューオーリンズ・セインツのセーフティ（S）ケニー・バカーロがリーグ規定に違反する運動能力向上薬（PED）――今回特に取り沙汰されたのアデロール――の使用によって4試合の出場停止処分を言い渡されたことが分かった。これは『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが現地10日（木）に報じたもの。

バカ―ノは今回の処分に対して不服申し立てを行う予定であり、今週末のデンバー・ブロンコス戦に出場する可能性はまだ残っている。

セインツのデプスチャート上ではバカーノ、フリーセーフティ（SF）のジェイラス・バード、SFボン・ベルの次にディフェンシブバック（DB）のロマン・ハーパーやシロー・コーが控えているが、もしバカーノの処分が執行されればセインツが新しいメンバー獲得に動き出してもおかしくはない。　

リーグ最低の1試合平均300ヤードを相手に許しているセインツに勝利という結果が伴わないのは当然だ。チームの司令塔であるクオーターバック（QB）ドリュー・ブリーズがいくらパスゲームで抜群の活躍を見せようとも、セインツのディフェンス陣が最初から最後まで輝きを放つことはない。

そんな中、『Pro Football Focus（プロ・フットボール・フォーカス）』によると今シーズンのバカーノはチームトップの成績を残し、リーグのセーフティの中でも19位と奮闘している。昨年4月にチームが5年目のオプションを行使し、現在のバカーノは来年までの契約下にいる。