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ジェッツにとって「結束が大事」とQBロジャース

2024年10月07日(月) 14:18


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【AP Photo/Dave Shopland】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとニューヨーク・ジェッツにとって、現地6日(日)にロンドンで行われた試合は、さまざまな意味で厳しい敗北となった。

第1クオーターにピックシックスを喫するという苦しい立ち上がりとなったロジャースは、後半に巻き返しを図り、第4クオーター終盤に反撃を試みたものの、この日3度目のインターセプトで試合は決着。ジェッツは23対17でミネソタ・バイキングスに敗れた。

後半早々に負ったケガでロジャースはさらなる窮地に追い込まれた。複数のディフェンダーに押し込まれ、体が不自然に曲がった瞬間は、今シーズンのジェッツが抱える攻撃陣の問題を象徴していた。高い志を持つチームにとって理想的なシーズンスタートではないにものの、ロジャースは仲間への信頼を失っていない。

「一番大事なのは、結束することだ。なぜなら、組織外の人たちの多くはジェッツを見放すだろうから」と、ロジャースは敗戦後に語った。

「だからこそ、俺たちは結束する必要がある。チームには大きな自信がある。ここから波に乗れるチームだと思う。その波が今週始まるのか、来週なのかはわからないが、選手やリーダーシップに自信を持っているし、この状況を必ず立て直せると信じている」

ジェッツのオフェンスは開幕から5週間にわたってスロースタートに苦しんできた。この試合でも、最初の2回のドライブで第1ダウンを獲得できず、続く2回のポゼッションでロジャースは試合をひっくり返すべく奮闘した。バイキングスのアウトサイドラインバッカー(OLB)アンドリュー・バン・ギンケルがカバレッジに下がったのを見逃してピックシックを喫し、その後のドライブではワイドレシーバー(WR)アレン・ラザードへのパスがオーバースローとなった。前半のジェッツの攻撃は、バイキングス陣内で3度の攻撃チャンスをものにできず、苦しい展開が続いた。

ロジャース率いるオフェンスは前半終了間際に絶好のフィールドポジションを活かしてタッチダウンを決め、なんとか反撃の兆しを見せたものの、17対7で折り返すという厳しい展開を迎えた。前半のジェッツの攻撃はわずか99総獲得ヤード(ラン12ヤード)と低調な内容に終わった。

「リードを奪った状態でプレーしないとダメだ」とロジャースは述べている。

「だから、もっと早い段階で流れをつかむ必要がある。それは毎週言っていることだが、その秘訣を見つけ出さなければならない。今週はその点に重点を置いて取り組むつもりだ」

後半もジェッツの流れは改善せず、ロジャースがディフェンダーに押し潰される中で下半身をひねり、フィールド上で痛み苦しむ姿が見られた時には、大惨事に見舞われたかと思われた。しかし、ロジャースは一度もプレーを欠場することなく、キッカー(K)に対するバイキングスの反則でジェッツのオフェンスが再びフィールドに戻ると、ロジャースもすぐに復帰した。

「確かにひどくやられた。人の山の中に足が挟まって、足首を軽く捻挫したと思う」とロジャースは述べた。

「テントに連れて行かれそうになったけど、ラッフィング・ザ・キッカーのペナルティがあったから、“もういい、フィールドに戻る”と言ったんだ」

再びフィールドに立ったロジャースは、17プレーで68ヤードを獲得するドライブを指揮し、フィールドゴールで得点を挙げたものの、負傷の影響で普段なら足を使って展開するプレーを諦める場面も見られた。一方、強力なジェッツディフェンスは試合終盤にもチャンスを作り、第4クオーターにはコーナーバック(CB)ブランディン・エコールスがインターセプトからタッチダウンを決め、3点差まで詰め寄った。

その後、バイキングスがフィールドゴールを決めたものの、ジェッツには残り3分7秒で6点差を逆転するチャンスが残された。ロジャースはジェッツを敵陣深くまで前進させたが、最後はWRマイク・ウィリアムスへのバックショルダーパスを見抜いたバイキングスのCBスティーブン・ギルモアにインターセプトされ、ジェッツの反撃はここで終わった。

「少し距離が足りなかった」と、3度目のインターセプトについてロジャースはコメントしている。

ロジャースは54回中29回のパス成功で244ヤードを獲得し、タッチダウン2回、インターセプト3回、パサーレーティング54.9に終わった。この試合でロジャースはNFL史上9人目の選手として通算パス獲得ヤード6万ヤードの大台を突破したものの、2勝3敗となったことで記録を祝うような雰囲気ではなかった。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ロジャースがシーズン開幕から5試合で負け越したのは2012年以来初めてだという。そのシーズン、4度のMVP受賞を誇るロジャースはグリーンベイ・パッカーズを11勝5敗でプレーオフに導いている。

ロジャースの試合後の強気なコメントには、2012年の経験が反映されているのかもしれない。ジェッツはシーズン第6週に3勝2敗のバッファロー・ビルズとマンデーナイトフットボールで対戦する。

【R】