パッカーズ守備陣がセインツを相手に今季初の完封勝利を達成
2024年12月25日(水) 15:58240試合を経て、ついに2024年シーズン初の完封勝利が現地23日(月)に実現した。
グリーンベイ・パッカーズはシーズン第16週の最終試合でニューオーリンズ・セインツを34対0で下した。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、完封が記録されたのは2023年シーズン第18週にタンパベイ・バッカニアーズがカロライナ・パンサーズを9対0で破って以来のことだという。
ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは、ディフェンスはもちろんのこと、オフェンスおよびスペシャルチームも含め、全ての局面でチームが相手を圧倒したことを称えた。
「今夜の選手たちを本当に誇りに思う」とラフルアーHCはコメント。
「4クオーターを通じて完ぺきな試合をすることを目標にしていたが、大部分でそれを実現できたと思う。もちろん、NFLで相手を完封するのは簡単なことではない。今シーズン初めての完封だと聞いている。心からわれわれの守備陣を誇りに思う」
パッカーズが最後に相手を無得点に抑えたのは2021年、シアトル・シーホークスに17対0で勝利した試合だった。マンデーナイトのパフォーマンスは、今シーズンに大幅な改善を遂げたパッカーズ守備陣の実力を示すものだ。シーズン第16週開始時点で、守備陣は1試合あたりの被ヤードが321.8ヤード(リーグ9位)、20.3失点(同8位)の成績を記録していた。
クオーターバック(QB)デレック・カーとランニングバック(RB)アルビン・カマーラが負傷で欠場する戦力不足のセインツに、パッカーズは196ヤードしか許さなかった。その多くは、試合がほぼ決まった段階のいわゆるガーベッジタイムでの獲得だった。
それでも、240試合目にして初めての完封という事実が示す通り、QBスペンサー・ラトラー率いるセインツに対するパッカーズの守備は見事だったと言えよう。
「今年の守備はこれまでと全く違うと分かっていた」とパッカーズのQBジョーダン・ラブは言う。
「彼らはシーズンを通してビッグプレーを連発してきた。NFLで相手を無得点に抑えるのは本当にすごいことだ」
パッカーズはラトラーへの威圧的なパスラッシュでセインツの攻撃を封じ込めた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、8人の選手が複数回のQBプレッシャーを記録したという。ディフェンシブタックル(DT)デボンテ・ワイアット、ディフェンシブエンド(DE)ブレントン・コックス、ディフェンシブバック(DB)キーショーン・ニクソンがそれぞれサックを決め、新人ラインバッカー(LB)のエドジェリン・クーパーはチーム最多となるタックル8回をマーク。また、セーフティ(S)ゼイン・アンダーソンはラトラーのパスをインターセプトし、セインツにとってこの試合で最も良いドライブを阻止した。
さらに、この圧倒的な守備のパフォーマンスは、コーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーとLBクエイ・ウォーカーという主力選手が不在の中で達成されたものだった。
マンデーナイトの勝利により、パッカーズは2年連続のプレーオフ進出を確定させた。現在11勝4敗のパッカーズは、シーズン第18週にデトロイト・ライオンズ(13勝2敗)とミネソタ・バイキングス(13勝2敗)がNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のタイトルをかけて直接対決するのを見守る立場にあるが、NFCのワイルドカードのトップシードを狙える位置にいる。このシードを獲得すれば、ワイルドカードゲームで有利な対戦相手と戦える可能性が高まる。
ラフルアーHCは今回の完ぺきな勝利に満足しつつも、次週の同地区ライバルとの厳しい試練を乗り越え、少しでも順位を上げたいと考えている。
「来週はホリデーシーズンに入り、短い準備期間でアウェー戦を控えている」とラフルアーHCは語った。
「ミネソタに乗り込むのはいつだって簡単なことではない。最もプレーが難しい場所で、NFLで最も好調なチームの1つと戦うことになる。われわれは素早く切り替えて、バイキングスとの対戦に集中しなければならない」
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