元NFLアシスタントコーチのホーク、ピッツ、マクナリーがアワーズ・オブ・エクセレンス受賞へ
2024年12月25日(水) 12:01プロフットボール殿堂の一環として設立されたプログラムであるアワード・オブ・エクセレンスの2025年度受賞者が発表された。
4期目となるアシスタントコーチ部門の受賞者には、ディック・ホーク、イライジャ・ピッツ、ジム・マクナリーの3名が選ばれた。これにより、ポジションコーチおよびコーディネーターの受賞者総数は14名となった。
ホーク、ピッツ、マクナリーのキャリアを称えるカクテルディナーと授賞式ランチは、来年6月25日から26日にかけてカントンで開催される予定だ。また、今月初めに広報部門の受賞者として選ばれたピート・アビタンテ、ジェイソン・ジェンキンス、ビル・キーニストもこのイベントに参加する。なお、アスレチックトレーナー、備品マネジャー、映画/映像ディレクター部門の受賞者は後日発表される。
ホークは、1961年から1970年までの10年間をNFL選手としてピッツバーグ・スティーラーズで過ごした後、1972年にヘッドコーチ(HC)チャック・ノールによってスティーラーズのランニングバック(RB)コーチに任命された。その後35年にわたり同職を務め、1992年にビル・カウアーHCが就任した際もノールのスタッフから唯一残留したコーチとなった。在任中、スティーラーズはNFLで最多のランヤードを記録し、フランコ・ハリスやジェローム・ベティスといった殿堂入りランニングバックを指導した。ホークはスーパーボウルリングを5度獲得し、スティーラーズの殿堂をはじめとする数々の栄誉に浴している。選手およびコーチとして、スティーラーズで計742試合に関わった実績を誇る。
ピッツは1961年にグリーンベイ・パッカーズの選手としてキャリアをスタートさせ、5度のNFLチャンピオンシップと2度のスーパーボウル制覇を達成した。現役引退後は2シーズンにわたりパッカーズのスカウトを務めた後、ランニングバックコーチとしてロサンゼルス・ラムズのスタッフに加入。在任中の4シーズンにラムズは毎年プレーオフ進出を果たし、ランオフェンスでリーグトップ7以内を維持し続けた。ヘッドコーチのチャック・ノックスがラムズからバッファロー・ビルズに移籍した際には、ピッツも同行し、3シーズンをビルズで過ごした。その後、ヒューストン・オイラーズ(1981年から1983年)やカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)のハミルトン・タイガーキャッツ(1984年)での短期間の指導を経て、1985年に再びビルズに戻り、1997年までコーチを務めた。この間、ビルズは1990年から1993年シーズンにかけて4年連続でスーパーボウルに出場。指導した選手には殿堂入りランニングバックのアール・キャンベルやサーマン・トーマスが含まれる。
マクナリーは43年間にわたってNFLのコーチ職を歴任し、複数のチームで強力なオフェンシブラインを築き上げた実績を持つ。1966年から1979年にかけて複数の大学で成功を収めたコーチングキャリアを築き、1970年に悲劇的な飛行機事故に見舞われたマーシャル大学のチーム再建にも関わっている。その後、1980年にシンシナティ・ベンガルズでNFL入りし、1994年まで在籍。この間、2度のスーパーボウルに出場し、殿堂入りを果たしたオフェンシブタックル(OT)アンソニー・ムニョスを13年間指導した。2007年に一度引退するまで、カロライナ・パンサーズ、ニューヨーク・ジャイアンツ、ビルズでもコーチを務めた。引退後もニューオーリンズ・セインツ、ジェッツ、ベンガルズでコンサルタントを務め、2023年に完全にNFLから離れた。現在も全国でコーチングクリニックやキャンプを運営するなど、フットボール界への貢献を続けている。
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