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過去のパフォーマンスよりベアーズ戦に集中しているシーホークスQBスミス

2024年12月26日(木) 09:04


シアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/Julia Demaree Nikhinson】

あと1週間で2025年を迎える中、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ジーノ・スミスは1年を振り返ることにまったく関心を持っていない。

少なくとも今のところはそうだ。シーホークスは苦境に立たされており、プレーオフ進出への唯一の道であるNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区制覇を果たすには、2勝を挙げるだけではなく、他チームの結果がシーホークスに有利に働く必要もある。

現地24日(火)、スミスは今シーズンの自身のプレーをどう評価するか尋ねられた際に「今はそんなことはまったく重要じゃない。次の試合に集中するだけだ」と答えた。

オフェンス全体についてはどうか?

スミスは「それも重要じゃないと思う。大事なのは次の対戦相手に備えることだと思っている。木曜の夜にはタフな試合が控えている」と語った。

実際のところ、過去のことは――映像の分析を除けば――シーホークスが今後どう対処するかには関係ない。

スミス率いるシーホークスが木曜夜にシカゴ・ベアーズに敗れて3連敗を喫した上で、土曜日にロサンゼルス・ラムズがアリゾナ・カーディナルスを下せば、地区タイトルはラムズの手に渡る。シーホークスが勝利した場合でも、他の試合結果によってラムズが勝利の強度のタイブレーカーでシーホークスを上回った場合、シーホークスは敗退してしまう。

シーホークスが勝利した後にラムズが敗れると、シーズン第18週には両チームによる事実上のプレーオフゲームが繰り広げられ、その勝者がNFC西地区のタイトルを手にすることになる。

すべてが懸かっている中で、スミスの前向きな姿勢、つまり自分がコントロールできることだけに集中するという姿勢は理にかなっていると言えよう。

しかし、シーホークスがプレーオフ進出を果たせなかった場合、シーズン後に行われる振り返りは痛みを伴うものになるかもしれない。

2週間前には8勝5敗で地区内首位に立っていたにもかかわらず、シーホークスはグリーンベイ・パッカーズとミネソタ・バイキングスに敗れ、自分たちの運命をコントロールする術を失ってしまった。

全体的に見て、シーホークスのオフェンスは爆発力に欠けており、現在は得点(15位)と獲得ヤード(14位)で中位につけている。ランプレーが当てにならないため、スミスはパスプレーに活路を見出す必要があった。スミスのパスアテンプトは528回とNFLで4番目に多く、パス成功率(70.1%)でも同様に4位に位置しているが、タッチダウンが17回にとどまっている一方で15回ものインターセプトを喫しており、これは12月17日にアトランタ・ファルコンズからベンチに下げられたQBカーク・カズンズ(16回)に次ぎ、リーグで2番目に多い数字だ。

スミスはパッカーズ戦で膝のケガが原因で最後まで試合に出られなかった。スミスは火曜日にそのケガがまだ完治していないことを認めた上で「しばらく続くだろう」とコメント。バイキングス戦ではケガを抱えながらも314ヤード、タッチダウン3回と素晴らしい活躍を見せたが、インターセプトを複数回喫し、2回目のインターセプトがシーホークスの逆転劇を阻む結果となった。

それでも、シーホークスが次の2試合で勝利を収め、少しの幸運にも恵まれた場合、それらの失敗はささいなことに過ぎなくなり、勇敢なシーホークスがプレーオフ進出を果たすための試練だったと捉えられるだろう。

その実現に向けた第一歩は、今季最後のサーズデーナイトフットボールとなるベアーズ戦で踏み出すことになる。

【RA】