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新人WRハリソンJr.との連携は「チームが必要としている状態ではない」カーディナルスQBマレー

2024年12月26日(木) 09:59


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Rick Scuteri】

アリゾナ・カーディナルスが今シーズンのプレーオフに進出する望みはシーズン第16週で完全に断たれた。

そのため、クオーターバック(QB)カイラー・マレーと新人ワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ハリソンJr.は残りの2試合で息を合わせる必要がある。

有望な選手として期待されていたハリソンJr.はマレーとの連携に苦しみ、初めてタッグを組んだ今季における16試合を終えた時点で、2人の相性は望ましい状態とは到底言えないものとなっている。

現地24日(火)、マレーは「俺たちはもっと良くならないといけない」と報道陣に語った。

「彼が望んでいる状態でも俺が望んでいる状態でもないし、チームが必要としている状態でもない。繰り返しになるけど、自信は何ひとつ失っていない。残りの2週間が楽しみだ」

一時的にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区で首位に立っていたカーディナルスだが、直近の5試合では調子を崩して4敗を喫している。去る日曜日にカロライナ・パンサーズに36対30で敗れたことで、カーディナルスは正式にプレーオフ争いから脱落。パンサーズ戦でのハリソンJr.の成績はキャッチ4回で39ヤード、タッチダウン0回にとどまった。

注目の新人選手であるハリソンJr.が最後にタッチダウンを決めたのはシーズン第13週だ。また、最後に6回以上のキャッチを記録したのは10月27日で、その試合は100ヤード以上を記録した今季2回目かつ最後の試合となっている。

2024年NFLドラフトの全体4位で指名されたハリソンJr.はバッファロー・ビルズ戦でNFLデビューを果たしたものの、ターゲット3回でキャッチ1回、4ヤードと不発に終わった。

その結果、成績の乏しさやチャンスの少なさに多くの注目が集まったが、ハリソンJr.は次の試合でキャッチ4回、130ヤード、タッチダウン2回と爆発的なパフォーマンスを披露。しかし、それはカーディナルスでの未来を暗示するものではなかった。

今季最後の2試合を前に、ハリソンJr.はキャッチ51回(新人選手の中で5位タイ)、726レシーブヤード(5位)、タッチダウン7回(2位)を記録している。タッチダウン以外の数字は目を見張るものではない。同じドラフトで1巡目指名を受けたニューヨーク・ジャイアンツのWRマリク・ネイバースやジャクソンビル・ジャガーズのWRブライアン・トーマスJr.、ラスベガス・レイダースのタイトエンド(TE)ブロック・バワーズが成績面で素晴らしいシーズンを送っていることを踏まえるとなおさらだ。

カーディナルスのシーズンは間もなく終わりを迎えるが、マレーとハリソンJr.のコンビネーションはフランチャイズの要となる必要があるため、将来に向けて残りの2試合は重要なものとなる。

「選択肢はない。必要な状態に持っていかないといけない」と強調したマレーは「彼は彼だし、俺たちは上手くやっていかないといけない。俺たちのオフェンスが望む形になるためにね」と続けた。

マレーとハリソンJr.のコンビは土曜日にロサンゼルス・ラムズ戦、2025年1月5日(日)にサンフランシスコ・49ers戦に臨む予定だ。ハリソンJr.は前述の2タッチダウンを前回のラムズ戦で達成したが、49ers戦ではキャッチ2回にとどまっていた。ハリソンJr.とマレーは連携を深めることを試みる中で、ラムズ戦でのパフォーマンスを再現することを目指すだろう。

【RA】