スター不在でパスラッシュの改善を目指すカウボーイズ
2026年06月08日(月) 11:44
ラインバッカー(LB)デマーカス・ローレンス。シアトル・シーホークスへと去った彼は、スーパーボウル優勝の栄誉に輝いた。
LBマイカ・パーソンズ。グリーンベイ・パッカーズにトレードされた彼は、不運にも膝に重傷を負い、そこからの回復中だ。
インテリアのパスラッシャーであるオーサ・オデギズーワもトレードされ、今はサンフランシスコ・49ersにいる。ジェイデビオン・クロウニーは今もフリーエージェントだ。
2026年シーズンを迎えるにあたり、低迷する守備陣の立て直しを図るダラス・カウボーイズだが、確固たるエース級のパスラッシャーが実質的にいない状態でその課題に取り組むことになる。しかし、それもヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーにとっては問題ないようだ。
『ESPN』によれば、ショッテンハイマーHCは「これまでに対戦してきた最高のパスラッシングチームに、必ずしも1人の傑出した選手がいたわけではない。1人を封じ込める方が簡単だ。トップ選手が1人いれば、そこに注意を向けることができる」と話したという。
クロウニーは昨シーズンにカウボーイズでトップのサック8.5回を記録。カウボーイズ全体のサック数は35回にとどまり、全チームの中で24位タイだった。
過去4シーズンで、パーソンズは毎シーズン、サック12回以上をマークし、各シーズンでチームトップに立っていた。2020年にはローレンスがチームのサックリーダーとなっている。
2026年にはラシャン・ゲイリー、ドノヴァン・エザラクー、1巡目指名の新人であるマラカイ・ローレンス、ジェームス・ヒューストン、サム・ウィリアムズらが率いるエッジ陣が、総力戦をもってこれらの成績を向上させることを狙う。
ショッテンハイマーHCは「私は本当に、重要なのはユニットだと考えている。だからこそ、私たちの元にあると感じているデプスに、われわれは興奮している」とコメントしている。
数字上は、ゲイリーが期待のかかるリーダーとなる。2019年のドラフト1巡目指名選手であり、グリーンベイ・パッカーズ時代の2024年にプロボウルに選ばれたゲイリーは、このオフシーズンにトレードでやってきた。しかしながら、1シーズンでサックが二桁に乗ったことはなく、パッカーズでの昨年の個人成績も、カウボーイズのチーム成績を彷彿とさせるものだった。
ゲイリーは2025年にサック7.5回をマークしたものの、シーズン第8週以降のサックはなかった。もちろん、そこにはパーソンズが負傷したシーズンラスト3戦も含まれる。奇しくもカウボーイズがそうだったように、ゲイリーもパーソンズがいない状況で苦戦していたということだ。
全体23位でのマラカイ・ローレンスの指名は、驚きだった。一方、2022年にデトロイト・ライオンズで新人としてサック8回を決めたヒューストンだが、そこからの3シーズンを合計してもその数字に届いていない。ただし、昨年にはカウボーイズでサック5.5回をマークしている。2024年シーズンは負傷によって1度も出場できなかったウィリアムズは、昨年には17試合を通じてサック1回にとどまった。また、2025年にドラフト2巡目で指名されたエザラクーは、新人として17試合に出場しながらも、サックは2回しか記録できていない。
ポテンシャルはある。しかし、成績は振るわず、スターもいない。
とは言え、守備コーディネーター(DC)としてクリスチャン・パーカーが加入したことで、コミッティーによるパスラッシュには確かな実績という裏づけがある状態になった。パーカーは過去2シーズンで宿敵フィラデルフィア・イーグルスの守備アシスタントを務めており、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区を連覇したのに加え、第59回スーパーボウルで優勝。イーグルスがそういった成功を収めた要因の一つには、さまざまな位置からパスラッシャーが現れる守備の活用がある。過去2シーズンのいずれでも、イーグルスにはサックを8回以上記録したパスラッシャーはいなかったが、十分なプレッシャーによって勝利を積み重ねてきた。
7勝9敗1分という成績に終わったカウボーイズに対し、批判の声は主に被得点で31位だった守備陣に浴びせられた。
その不振から抜け出すには、パスラッシュを含め、チームが一丸となった努力が必要だろう。
【A】



































