ラムズのオフェンスを習得することは「消火栓から水を飲むようなもの」と新人QBシンプソン
2026年07月10日(金) 10:03
ロサンゼルス・ラムズの新人クオーターバック(QB)タイ・シンプソンはショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)のオフェンスを理解する過程を、アラバマ大学での1年目になぞらえて説明した。
『ESPN』のサラ・バーショップによると、シンプソンはOTA(チーム合同練習)でオフェンスを学ぶことについて「まるで消火栓から水を飲むようなものだ」と語ったという。
「たくさんのことを求められる。ここではクオーターバックがすべてを仕切るし、それは俺の好みだ。ただ、規律を守り、細部まで気を配る必要がある」
物議を醸しながらもドラフト1巡目指名を受けたシンプソンは、MVP受賞経歴を持つマシュー・スタッフォードと2023年ドラフト4巡目指名を受けたステットソン・ベネットが属するQB陣に加わった。序列が低いことから、オフシーズン中にフィールドで多くの練習機会を得ることはなく、学習の大半は教室での座学や映像分析を通じて行われた。
シンプソンは、スタッフォードがオープンな姿勢で、NFLのクオーターバックとして必要な細かい部分を進んで教えてくれていると明かしている。
「彼がMVPに選ばれたのには理由がある」と強調したシンプソンはこう続けた。
「彼は自分のやることについて、すべてを把握している。あらゆることがどう機能するかを理解しているんだ。ものすごく細かい部分までね。彼と同じチームにいられることは本当に恵まれている。彼とステットソンが自分を受け入れてくれ、いろんな質問に答えてくれることには心から感謝している。もしかしたら迷惑をかけているかもしれないけど、本当に助かっている。彼らには感謝してもしきれない」
また、シンプソンはスタッフォードのサポートがQB陣という枠を超えているとつけ加えた。
「(スタッフォードは)自分たち全員を受け入れてくれた。本当に感謝している。彼がそうする必要はなかったからね。彼に聞けることや、吸収できることがあれば、進んで取り入れたい。さっきも言ったように、彼に迷惑をかけていないといいんだけど、自分が成長を目指す上で彼が兄貴分のような役割を果たしてくれていることに本当に感謝している」
ラムズはドラフト1巡目でシンプソンを指名し、即戦力を求める中で2026年に躍進するのに貢献できる選手を獲得する機会を見送り、スタッフォードの後継者候補を手に入れた。この新人が成長を遂げる必要があることを踏まえると、スタッフォードが負傷した場合に備えてラムズがトレーニングキャンプ中あるいは終了後に主要なバックアップとして起用できるベテラン選手と契約する可能性は依然として残っている。
先月、ラムズは現在もベテランQBの獲得を検討しているのかと質問されたマクベイHCはこう答えた。
「現時点では、それについてはまだ本格的に話し合っていない。可能性を完全に否定するつもりはないが、今のところは考えていない」
最終的な判断は、トレーニングキャンプやプレシーズン中にシンプソンがどれほど“消火栓の水”を飲み込めるかにかかってくるだろう。スタッフォードの年齢とオフェンスでの立場を考慮すると、マクベイHCはトレーニングキャンプ中に練習機会をより多く分散させ、シンプソンの成長度合いを見極める可能性が高い。新人のシンプソンがどのような対応を見せるかは、2026年シーズンに向けたラムズのQB陣へのアプローチに連鎖的な影響を及ぼすだろう。
【RA】



































