オークランド・レイダースのオフェンシブラインに陣取るアイアンマンが非常事態に直面している。

レイダースのタックル（T）ドナルド・ペンが膝の負傷により現地5日（木）に行われた練習を欠席。ペンは水曜日の練習も参加していない。

クオーターバック（QB）デレック・カーを腓骨（ひこつ）骨折で失ったレイダースにとって、NFL初先発を控えた新人QBコナー・クックを支える意味でもオフェンシブラインの中心選手を無傷でプレーオフに参加させることが重要だ。

ペンは今季を通してわずか1度のサックしか許していないが、皮肉にも、そのたった1度が、カーを負傷に追い込んだインディアナポリス・コルツのラインバッカー（LB）トレント・コールから受けたサックなのである。ペンが出場できず、クックの死角を守り、ラン攻撃の穴を補う役目を担えないとなれば、レイダースが今以上のピンチに陥るのは明らか。

ペンは10年のNFLキャリアを通して一度も試合を欠場したことがない。

ワイドレシーバー（WR）のアマリ・クーパー（肩）とマイケル・クラブツリー（足首）はいずれも限定メニューにとどまり、オフェンシブラインの一翼を担うオフェンシブガード（OG）ケレチ・オセメリとアウトサイドラインバッカー（OLB）マルコム・スミスも同様だ。

【その他、現地5日に判明している故障者情報】

1．マイアミ・ドルフィンズのQBライアン・タネヒル（MCLおよびACLの捻挫）は8日（日）に行われるピッツバーグ・スティーラーズ戦を欠場する。

コーナーバック（CB）バイロン・マックスウェルも足首を負傷して練習に参加しておらず、出場する可能性は低い。ドルフィンズはOLBジェラニ・ジェンキンス（膝）とフリーセーフティ（FS）バカリ・ランボ（胸部）の出場には楽観しているようだ。

2．ニューヨーク・ジャイアンツのディフェンシブエンド（DE）ジェイソン・ピエール・ポール（コアマッスル／スポーツヘルニア）が練習を欠席。CBジャノリス・ジェンキンス（背中）とFSナット・バーヘ（脳しんとう）は限定参加だった。

3．グリーンベイ・パッカーズのワイドレシーバー（WR）ランドール・コブ（足首）は限定メニューで参加し、ガード（G）T.J.ラング（足）とLBニック・ペリー（手）、オフェンシブタックル（OT）ブライアン・ブラガ（腹部）も同様。

4．デトロイト・ライオンズのLBディアンドレ・レビー（膝）は制限付きで練習に参加した。

5．ヒューストン・テキサンズのセーフティ（S）クインティン・デンプスも限定参加。Gジェフ・アレン（足首）は制限付き練習を経てフル参加を果たしている。