傑作なのはその背景だ。マニングが以前このいたずらを実行した相手は、バラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』の元出演者、ケビン・ニーロンだった。ニーロンは2015年に同番組の記念パーティーで、イーライの兄であるペイトン・マニングと個人的に写真を撮ってほしいとイーライに頼んだのだという。これに機嫌を損ねたイーライはニーロンのスマホを操作できなくしてしまうと、さっさと姿をくらました。

後にコナン・オブライエンの番組に出演したニーロンがこの話を披露している。ただし、彼はイーライに写真撮影を頼んだのではなく、ペイトンが弟を呼び、自分たちの写真を見せるためにスマホを渡したという筋書きになっていた。イーライの言い分の方がはるかに信ぴょう性は高い気もするが、それはあくまで個人的な意見ということにしておこう。

結局、イーライが最後までニーロンのスマホを直さなかったというオチまでついている。

「彼（ペイトン）のところへ行って、尋ねたんだ。“イーライはどこだい？　弟の居場所は？”」とニーロンは語った。「そして彼を見つけた。もちろん、懇願したよ。“スマホを直してくれ。ジャイアンツなんか嫌いだ。絶対に好きになんてなるもんか。頼むから直してくれよ”とね。そうしたらどうなったと思う？　彼は直すふりをしたのに、まだ直っていなかったんだ。結局、アップルストアに駆け込むしかなかったよ」

これで彼がウォルター・ペイトン賞に選ばれなかったとしたら、私は強く再考を要求する。