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カウボーイズQBプレスコット、「ロモ移籍なら残念」

2017年02月05日(日) 11:44


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコットとトニー・ロモ【AP Photo/Michael Ainsworth】

ダラス・カウボーイズがトニー・ロモをどうすれば、ダック・プレスコットは喜ぶのだろう?

「彼がハッピーになれるならそれでいいよ」とプレスコットは『NFL Network(NFLネットワーク)』の番組でネイト・バーレソンに語った。「彼がプレーすることを望み、あと1年か数年の時間が残っているんだとしたら、できればデンバーとか、どこかいいチームに行ってほしいな。彼が入ることで大きく伸びるチームにね。でも、俺にとって彼はカウボーイの一人なんだ。違うユニホームを着た姿を見るのは複雑だな」

プレスコットがデンバー・ブロンコスの名前を挙げたことは興味深いが、これもオフシーズンに入って以来、チームメイトたちに科されている政治的な受け答えの1つだろう。どこかでその疲れが限界に達すれば、彼らの礼儀正しい仮面も脱ぎ捨てられるはずだ。それまではこうしたことが繰り返されることになる。

イアン・ラポポートが先月報じたように、フィラデルフィア・イーグルスのサム・ブラッドフォードのケースと同様に、カウボーイズはぎりぎりまでロモを引き止めておくはずだ。QBマーケットの争い――現在含まれているのはクリーブランド・ブラウンズ、ヒューストン・テキサンズ、ニューヨーク・ジェッツ、バッファロー・ビルズ、ブロンコスとサンフランシスコ・49ers――は、トレーニングキャンプが始まり、次々と故障者が出てくる次の数カ月でさらに加熱すると考えられる。2016年はテディ・ブリッジウォーターの不幸なけがが呼び水となってトレード旋風が巻き起こった。その数カ月前まで配置換えする可能性が最も高いのはコリン・キャパニックとみられていた。

プレスコットは先のシーズン中、見事な働きでロモを封じ、ロモも敬意を表してけがから復帰した際にはQB争いから自ら身を引いた。だが、それもオフシーズンになれば全てご破算だ。ダラスにとっては6月1日(木)以降まで契約を引き延ばして、プレスコットに全信頼を預けるというのが理にかなったシナリオだろうか? 恐らくはそうだろう。今はルーキープロボウラーのプレスコットだが、彼にとってこれらはいずれ聞き飽きた質問となるに違いない。何しろ彼はどのシーズンでも有力なMVP候補になり得る実力の持ち主なのだから。