ジェッツが正式にベテランWRデッカーを放出
2017年06月13日(火) 10:17現地12日(月)、ワイドレシーバー(WR)ジェレミー・マクリンのボルティモア・レイブンズ入り決定が既に他の選手に影響を及ぼしている。
月曜日の午後、ニューヨーク・ジェッツがWRエリック・デッカーの放出を正式に発表した。デッカーをめぐってジェッツとトレードの交渉を進めていたのがレイブンズのみであったため、このタイミングでの放出も驚きではない。ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンは先週6日、もしトレードが失敗に終わった場合はデッカーを放出すると異例の発言を行っていた。
同チームのCEO(最高経営責任者)であるウッディ・ジョンソンは声明の中で「ここ3年間にわたり、ニューヨーク・ジェッツに多大なる貢献をしてくれたエリック・デッカーに感謝を述べたい。ジェッツでのエリックはとても競争心が強く、良い結果を残してくれた。また、頼りがいのある彼はフィールドの内外を問わずにチームを代表するWRでもあった。チームの声を代弁し、彼がこの先のキャリアでも成功を収めることを心より願う」と述べている。
今後は市場へと向かうデッカーだが、手術を余儀なくされた肩の回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)の負傷と臀部(でんぶ)の負傷がどう交渉に影響するかが懸念される。それでも、30歳になったばかりのデッカーがオープン市場で価値ある存在になる可能性は高そうだ。
2014年にジェッツがデッカーと5年契約を交わしたのは、同チームの氷河期とも言えるジョン・イドジク時代における数少ない良い動きの一つだった。パス攻撃が振るわぬ中、同選手は2014年、2015年のシーズンで平均1,000ヤードをマークし、その2年間で17タッチダウンを積み上げている。どのチームでもトップ2のWRとして活躍できる素地を備えたデッカーではあるが、同ポジションがすでに厚くなっていたジェッツにとっては金額の高すぎる選手だったようだ。また、同チームには先ごろから、次第にベテランを嫌う傾向があった。