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WRマクリンがレイブンズと2年契約で合意

2017年06月13日(火) 09:44

ジェレミー・マクリン【Greg Trott via AP】

ワイドレシーバー(WR)ジェレミー・マクリンのボルティモア・レイブンズ入りが決定した。

バッファロー・ビルズとレイブンズという2つの選択肢があった29歳のWRは、現地12日(月)に次なる活躍の場として後者を選択した。以後、マクリンはクオーターバック(QB)ジョー・フラッコと攻撃コーディネーター(OC)マーティ・モーンヒンウェグが率いる攻撃陣に加わる。モーンヒンウェグはマクリンがNFLデビュー時に在籍していたフィラデルフィア・イーグルスでOCを務めていた経験を持っている。

オフシーズンもこの段階となってはマクリンの他にシーズンで活躍可能なプレーヤーが市場にいなかったことからも、ビルズにとって同選手を獲り逃したことは相当な痛手となる。ビルズはサミー・ワトキンスの他にもう1枚攻撃の核となる選手を欲しており、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットやランニングバック(RB)ルショーン・マッコイがマクリンに熱烈なラブコールを送っていた。特にマッコイはチームに対し、ここ10日間にわたってマクリン獲得を促している。

イーグルスのダグ・ペダーソンHCは先週、チームがマクリンと契約を結ぶことはないだろうと発言していたものの、実際には同チームもマクリン獲得を試みたようだ。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えたもので、マクリン側にはNFLデビューから5年間を過ごした地に戻る案に関心があったという。

今回はレイブンズが大成功を収めたと言えよう。常時安定した成績を残す経験豊富なQBフラッコ指揮の下、30代中盤のWRアンクワン・ ボールディンやスティーブ・スミスはいずれも見事な成績を収めている。

2年契約は2016年にケガで苦しんだマクリンの立て直しを助けるかもしれない。昨シーズンに不調に陥る前、マクリンは2年間で2,406ヤード、172キャッチ、18タッチダウンをマークしていた。

ここまでのオフシーズン、攻撃陣の強化がうまくできていなかったレイブンズにとってはまさに幸運の出来事だったと言える。同チームが競争力を持った存在であることもマクリンにとっては大きな要素となったのではないだろうか。マクリンは2009年にNFL入りして以来、もっぱら混戦の中にあるチームで戦ってきた。市場では最高クラスの評価を得ていたWRの一人であるマクリンは、1番最後にフル出場を果たしたシーズンで70.2%のキャッチ成功率を記録し、キャリアベストを更新している。

NFLネットワークのイアン・ラポポートは12日に“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”の中で、マクリンによる契約締結のニュースがニューヨーク・ジェッツとエリック・デッカーの契約問題をも終了に向かわせるだろうと指摘。市場ではマクリンに次いで人気のあるデッカーもまた、次なるプレー先には困らないはずだ。