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トム・ブレイディがペイトリオッツを応援しないことに不快感を示すLBスピレイン

2026年02月06日(金) 10:56

ニューイングランド・ペイトリオッツのロバート・スピレインとトム・ブレイディ【NFL】

第60回スーパーボウルに臨むにあたり、ニューイングランド・ペイトリオッツの現役選手および元選手はトム・ブレイディの態度を快く思っていない。

ブレイディは今週、現地8日(日)に行われるシアトル・シーホークスとペイトリオッツの対決について、自分は“当事者ではない”と発言し、波紋を呼んだ。

ペイトリオッツで6度のスーパーボウル制覇を果たし、約2年前に行われたチームの殿堂入りセレモニーで「僕はトム・ブレイディだ。そしてペイトリオットだ」と語ったブレイディがチームを応援しないと表明したことは、多くの人にとって衝撃だった。

ラスベガス・レイダースのマイノリティオーナーであり、『FOX(フォックス)』の解説者でもあるブレイディには、言い訳の余地があると言えるが、ブレイディは日曜日の試合で解説席に立たない。また、レイダースはシーホークスの攻撃コーディネーター(OC)クリント・クビアックを次期ヘッドコーチ(HC)に迎えると見られているが、それでもなおブレイディの発言はスーパーボウルに向けて大きく取り上げられており、ペイトリオッツファンの間で好意的に受け止められていない。

元チームメイトのビンス・ウィルフォークもブレイディの発言を快く思わなかったようだ。

『ESPN』によると、ブレイディと共に2度のスーパーボウル制覇を経験したウィルフォークはボストンのラジオ局『WEEI』で「あれはたわ言だぜ、トム。政治的な話なんて。これは政治的な話じゃない。そうじゃないだろ。レイダースは関係ない。あるがままを、見えたままを言えよ」と語ったという。

WEEIの司会者の1人は、ブレイディはペイトリオッツを応援すべきであり、そうすれば“生涯ペイトリオッツの一員”と呼ばれるだろうと発言。この意見に反対しているようには見えなかったウィルフォークは、次のようにコメントした。

「結局のところ、生涯ペイトリオッツの一員でいるなら、何が大事か分かっているはずだ。あんな政治的なたわ言はやめろ。それが現実だ」

「俺たちが勝つと思っていないなら、シアトルを選べよ。どっちつかずの態度をとるな」

元チームメイトで親友のロブ・グロンコウスキーは、元所属先を応援することに問題はないと述べつつ、ブレイディがペイトリオッツを応援しないのは、クオーターバック(QB)としてまだ現役でプレーしたいという気持ちの表れだと示唆した。

グロンコウスキーは『Up & Adams(アップ・アンド・アダムズ)』で「(ブレイディは)クオーターバックになりたいんだと思う。あいつはそれくらい競争心が強い。今この瞬間もスーパーボウルの主役になりたいと思っているんだろう」と話している。

ペイトリオッツ時代のチームメイトであるアサンテ・サミュエルは、ブレイディがQBドレイク・メイに嫉妬しているのではないかと『X』に投稿。

今年のペイトリオッツ選手たちも自分たちなりの考えを持っている。加入1年目のラインバッカー(LB)ロバート・スピレインは木曜日、ブレイディが当事者ではないと発言したことについて“個人的には気分が悪くなる”と明かした。

「彼は当事者だ」とコメントしたスピレインは「彼がああ言ったのは仕方がない。結局のところ、彼はラスベガス・レイダースのオーナーの1人だから、自分にとって最善のことをする必要がある」と続けている。

自身の立場を説明しようとしたブレイディは、現在は“人生の別の段階”を迎えており、大切に思う人やつながりがある人を応援していると強調した。

「ファンの立場で落ち着いて試合を楽しみ、その瞬間を味わいたい」とブレイディは話している。

しかし今のところ、新参、古参を問わずペイトリオッツのサポーターたちはブレイディにその楽しみを許そうとしていない。

【RA】