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カウボーイズWRブライアントがCBリービスを誘致

2017年06月12日(月) 13:41

ダラス・カウボーイズのデズ・ブライアント【AP Photo/Brandon Wade】

バッファロー・ビルズのルショーン・マッコイは先週初め、フリーエージェント(FA)のジェレミー・マクリンを自らのチームへと勧誘していた。そして現地10日(土)、今度はコーナーバック(CB)ダレル・リービスを『Twitter(ツイッター)』上でダラス・カウボーイズへと誘っていたのはワイドレシーバー(WR)デズ・ブライアントだ。

「ダレル、ダラスはどうだ? この場所ならきっと君も気に入るはずだ。君のスタイルならうちにぴったりだ。待っているよ」

今年3月以降、FA市場に残っていたリービスにとっては寝耳に水の発言だったかもしれないが、OTA(チーム合同練習)も終盤に起こった出来事であり、全員参加のミニキャンプがまさに始まろうとする段階での勧誘という点では興味深い。

カウボーイズ守備陣の層はそれなりに厚く、先シーズンに1試合で許したランヤード数はリーグベストをマーク。しかしその一方で、許したパスヤードに関してはリーグ26位に甘んじている。FAでセーフティ(S)バリー・チャーチとCBモリス・クレイボーンがチームを離れて以降、ドラフトでCBのチドビ・アウーゼーとジョーダン・ルイスを指名してその穴を埋めようと努めてきたカウボーイズだが、両者が成長するまでのしばらくの間、2年目のアンソニー・ブラウンにCBの手綱を握らせることになるだろう。先シーズンのブラウンは見事な活躍も見せてはいたが、やはり新人らしさを垣間見せるシーンも多かった。

ともなれば、練習において彼らを相手にするブライアントが何か物足りなさを覚え、ベテランCBの必要性を感じたと考えるのが妥当な線だろう。そして、リービスよりも適任のプレーヤーが市場には存在しなかったのだ。

同選手の前年だけを見て獲得に積極的な動きを見せるチームはないだろうが、それ以前のプレーに魅力を感じるチームはいるはずだ。『NFL Media(NFLメディア)』のウィリー・マクギネストはリービスが2017年に復活を遂げると信じており、元チームメイトのバスター・スクラインもまた、リービスがNFLで“まだプレーできる”と口にした。一方、NFLメディアに所属するアイク・テイラーの意見は異なり、リービスは偉大なCBとしてこのまま退くべきだと主張している。

それならばリービスをセーフティにコンバートするのはどうか。

リービス本人がかつてのようなスピードはないと認めた際にこのアイデアは生まれていた。年齢を重ねたCBがキャリアを延長するために取る手段としてはかなりレアなケースとなるが、同選手にとってはNFLで優れたディフェンシブバックとして延命するためのベストな方策かもしれない。ただし、各方面から多くの議論が沸き起こるのも当然と言えば当然だ。

おそらく、カウボーイズはリービスに伝説的CBとして復活するチャンスをもう一度与えるだろう。ショーン・オハラも指摘している通り、オーナーのジェリー・ジョーンズが好みそうな内容であるのは確かだ。