チーム施設内でマスクを着用しなかったことでワクチンを接種していない選手に対するリーグの新型コロナウイルス感染症（COVID-19）プロトコルに違反したため、NFLの懲罰を受けるとバッファロー・ビルズのワイドレシーバー（WR）アイザイア・マケンジーが明かした。

現地26日（木）、マケンジーはリーグから受け取った違反を知らせる手紙の最初のページを掲載しつつ、「捕まった！　@NFLの勝ちだ！」と『Twitter（ツイッター）』に投稿している。マケンジーはビルズがトレーニングキャンプを開始する前日の7月27日（火）にもリーグから警告を受けており、これが2回目の違反だった。

リーグの規則によると、プロトコル違反に対する最初の措置としては14,650ドル（約160万円）の罰金が科せられる。違反を繰り返すと、選手は出場停止または1週間分の給料が罰金として科せられる可能性がある。

木曜日、ビルズのショーン・マクダーモットHC（ヘッドコーチ）は「選手が罰金を科せられるのは不幸なことじゃないか？」と語りつつ、マケンジーの処分について次のように述べた。

「とはいえ、これらのルールは以前から合意され、実施され、十分に周知されている。私たちにとって重要なのは、安全で健康であることに集中することで、それは最重要であり、常に最重要だ。次に重要なのは私たちがなぜここにいるかという目標や目的に集中するべくベストを尽くすことで、その目標や目的とはフットボールのゲームに勝つことだ」

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロは情報筋の話として、トレーニングキャンプが始まって以来、NFLはマスクおよび『Kinexon（キネクソン）』の接触追跡デバイスの着用を拒否した、リーグ全体で約120人の選手に書面の警告を送り、25人の選手に罰金を科したと伝えている。

NFLはマケンジーが水曜日にマスクの着用を2度怠ったと記した。1回目の違反はチームのフィールドハウスを通ってトレーナールームに向かって歩いているときで、2回目はその日の終わりに他の選手と一緒にウエイトルームのミーティングエリアにいるときだった。

また、今回の違反はNFLのスタッフが選手にマスク着用の注意喚起をし、それを怠った選手には罰則が科せられる可能性があることを説明した直後だったことも指摘されている。

NFLは「貴殿のようにCOVID-19のワクチン接種を受けていない選手の場合、貴殿の行為はプロトコルで明確に禁止されている。繰り返しになるが、貴殿の行為は本人の身の安全だけでなく、他の人々の安全、そして貴殿のチームのトレーニングキャンプが安全な方法で行われることを保証するリーグの能力を危険にさらす可能性がある」と通知した。

マケンジーは水曜日に戦線を外れており、その前日の練習で痛めた左腕をスリングで固定している状態となっている。

今回の違反があったのはCOVID-19の陽性反応が出たトレーナーと濃厚接触したとみなされているビルズの4人の選手が、少なくとも5日間の隔離措置を要求された数日後のことだった。

その4人とはレシーバーのコール・ビーズリーとガブリエル・デービス、ディフェンシブタックル（DT）のスター・ロトゥレレアとバーノン・バトラーだ。4人とも火曜日に実施された検査では陰性だったが、ジェネラルマネジャー（GM）ブランドン・ビーンはワクチンを接種しているトレーナーにも軽い症状が出ていると述べている。

ビーズリーは木曜日にマケンジーのツイートに反応し、「大丈夫、俺も捕まった。でも、陽性反応がでたトレーナーは完全にワクチンを接種していたし、彼らと接触したとき俺はマスクをしていた。それでも家に返されたんだ。じゃあ、マスクの意味は何なんだ？　陰性が出るまでここにいて、戻れない。筋を通せって話だ」と投稿した。

同じビルズのレシーバーであるステフォン・ディッグスは続くツイートで「15k（15,000ドル／約160万円）は大金だ・・・（笑）」と反応している。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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