2022年シーズンにブレイクを果たしたクオーターバック（QB）ジェイレン・ハーツは、フィラデルフィア・イーグルスのオフェンスでパサーとしてもランナーとしても素晴らしい活躍を見せた。

その結果、ハーツは新たに2億5,500万ドル（約351億3,900万円）の契約を手に入れ、一時はNFL史上最高額を手にする選手となった――その後、ボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンがそれを上回る契約を結んでいる。

ハーツの2022年シーズンに対する興奮と、それがもたらす2023年シーズンへの期待感があるにもかかわらず、イーグルスのタイトエンド（TE）ダラス・ゴーダートは先日出演したポッドキャスト『Pardon My Take（パードゥン・マイ・テイク）』で、ハーツがNFLで最高のQBの1人であることが十分に評価されていないと思うと語った。

現地12日（水）に投稿された映像の中で、ゴーダートは「ジェイレンはトップにならなきゃいけないと思う」と話している。「そうじゃなかったら、それは彼の名前を利用しようとしているだけになる。彼の周りには才能のある選手がそろっていると言っていい。いや、彼は最高だ。本当に優秀だ。トップ3かトップ2に入るべきだと思う。パトリック（マホームズ、カンザスシティ・チーフス）を低く評価するのは難しい。そのリストを見ていったら、トップ5に入れるクオーターバックが10人はいるはずだ。ファンベースにもよるだろう。でも、個人的に言うと、ジェイレンはトップ2に入っている」

当然、シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウやバッファロー・ビルズのジョシュ・アレン、ジャクソン、ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャースといったクオーターバックよりもハーツを高く評価するゴーダートの意見には偏りがある。しかし、ゴーダートは正しい。“NFLのQBで誰がトップ10に入るか”と20人にアンケートを取れば、2位から9位まで20通りの答えが返ってくるだろう。そうした中で、ゴーダートがチームメイトを支持するのは理にかなっている。そうしない理由などないのだ。

現在、24歳のハーツにふさわしい報酬を支払っているイーグルスは、彼がまだ発展途上にあると信じている。周りに有能な人材がそろい、努力をいとわないメンタリティを持つハーツは、仮に現時点でトップ2のクオーターバックではなかったとしても、そこに到達する才能と意欲を持ち合わせていると言えよう。

【RA】