ワイドレシーバー（WR）クーパー・カップの厄介なハムストリング問題は、週を追うごとに複雑化しているようだ。

重要なことから先にお伝えすると、カップは現地10日（日）に行われるシーズン初戦のシアトル・シーホークス戦に出場しない。ラムズのヘッドコーチ（HC）ショーン・マクベイが水曜日に発表した。

ラムズにとってこのニュースは間違いなく残念なものだが、彼らが懸念しているのはそれだけではない。ラムズはカップがハムストリングに違和感を抱えている原因をまだ突き止められていないのだ。

マクベイHCはカップのケガについて「普通のものではなかった。よく分からない部分が多い」と述べている。「私は医者じゃないからそれ以上のことは答えられない。ただ、軟部組織のケガを再び悪化させてしまった場合の標準的なプロトコルに沿っていないことだけは分かる。クーパーが、私たちが知り、愛している姿を取り戻せるように、私たちは何が原因なのかを正確に把握し続けようとしている。うまくいくことを願っている」

言うまでもなく、見えない的を狙うのは難しいことだ。フィールドに復帰するためには、カップとラムズの医療スタッフが、不快感を引き起こしている原因を特定する必要がある。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報じたところによると、カップは土曜日にミネソタに向かい、ケガの原因をより詳しく理解するために身体の専門家を訪ねたという。マクベイHCによれば、カップは治療を受けるために、そこに数日間滞在したとのこと。治療に効果はあったものの、カップが復帰に近づくことはなかった。

これらの事実を考慮すると、水曜日の発表は避けられないものだったと言えよう。また、マクベイHCがカップの健康状態について質問攻めにあうのは、これが最後にはならなさそうだ。

マクベイHCは「私たちは何が起こっているのかを解明するために、あらゆる手段を使おうとしている。なぜ彼はハムストリングに違和感を覚えているのだろうか？　軟部組織なのか？　それとも神経的な何かか？　私たちは懸命にそれを突き止めようとしている」と説明し、こう続けた。

「彼は多くの情報を得て、有効な治療を数日間受けられたと感じているようだが、“よし、今すぐ復帰だ”となるようなものではなかった」

マクベイHCは水曜日にカップに会ったものの、残念ながら「何か目新しい情報があったわけではない」と話している。マクベイHCはカップの復帰時期を把握しておらず、第56回スーパーボウルMVPに輝いたカップが故障者リザーブ（IR）に登録される可能性は残されたままだ。

少なくとも、カップはシーズン第1週にプレーしない。今後も流動的になりそうなスターレシーバーの状況に注目だ。

【RA】