クオーターバック（QB）ジョシュア・ドブスは少なくともあと1週間、仕事を継続する。

ミネソタ・バイキングスがシーズン第14週も引き続き“Passtronaut（パストロノート）”という愛称で親しまれているドブスを起用すると『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。バイキングスのヘッドコーチ（HC）ケビン・オコンネルはラスベガス・レイダース戦でドブスを先発起用すると発表している。

2連敗を喫したこと――さらに、プライムタイムに敗れたシカゴ・ベアーズ戦でドブスがひどいパフォーマンスを見せたこと――を受けて、バイキングスは選手交代を検討していたが、オールプロに選出された経歴を持つワイドレシーバー（WR）ジャスティン・ジェファーソンが復帰したため、バイキングスは武器がそろった状態でドブスにもう一度チャンスを与えることにした。

現地6日（水）、オコンネルHCは報道陣に「自分たちのバイウイークの進め方は素晴らしかったと思っている――それは2層構造になっていた」と説明。

「ジョシュがすぐに活気をもたらして2勝するのに貢献してくれたことについて評価する。それから、あらゆることをもっとうまくやれたはずだった、もっといい指導ができたはずだった、というような厳しい結果について検討する」

「ジョシュはうちのオフェンスとプレー方法に馴染んでいっている。しかも、オフェンスとスタッフの能力を進化させてジョシュを成長させることは私たちの計画となっている。私たちは彼に大きな自信を持っている。彼は今週、素晴らしいスタートを切った。月曜日にはみんなと一緒に余分に取り組んで調子を上げていた。ニック・ムレンズは準備を整えておくだろう。私たちはいつものようにニックの準備を整えるつもりだ」

ドブスがバイキングスで成功を収めることができたという事実は素晴らしい。トレードでバイキングスに移ってから1週間も経たないうちに試合に出場することになったドブスは、あらゆる予想を上回るパフォーマンスを見せた。それがいずれ平均的なものに逆戻りすると想像するのは当然のことだったと言えよう。

ドブスが2023年にバイキングスとアリゾナ・カーディナルスでどのようなパフォーマンスを発揮したか、準備期間が最低限しか与えられなかった2つの状況から判断すると、ムレンズと新人QBジャレン・ホールはドブスより高い潜在能力を示していなかった。エリートレシーバーがラインアップに戻った状態でドブスに実力を示すチャンスを与えるというオコンネルHCの判断は賢明だ。

ドブスに何を期待しているかと質問されたオコンネルHCは「前進し続け、最後までやり遂げることができるか、だ」と答え、「彼はそうしている。足を使ってファーストダウンを獲得し、レッドゾーンでタッチダウンを決める。ジャスティンがいることで、パスゲームではどうやって守備されるだろうか。ジャスティンが戻ってくることは私たちにとって明らかにプラスになるし、その結果クオーターバックポジションはどうなるだろうか。自分の仕事をするというメンタリティだ」と続けている。

【RA】