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テキサンズ戦ではQBウィルソンが先発するとジェッツHCサラー

2023年12月07日(木) 10:56

ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Adrian Kraus】

クオーターバック(QB)ザック・ウィルソンがニューヨーク・ジェッツで再び先発を務めることになった。

ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーが現地6日(水)に発表したところによると、ウィルソンは日曜日にホームで行われるヒューストン・テキサンズ戦で先発を務めるという。

「ザックは私たちに勝つための最高のチャンスを与えてくれる。それを証明するためのチャンスをもう一度、彼に与える」とサラーHCは述べた。

ジェッツはウィルソンをベンチに下げてティム・ボイルを起用してから2週間を経て、再びウィルソンに先発を任せようとしている。ジェッツはこの2試合でウィルソンを3番手QBに降格させ、ボイルを先発、ベテランのトレバー・シーミアンをバックアップとしていた。

ボイルに先発を任せるという試みが大失敗に終わったことを受け、ジェッツは火曜日にボイルを放出。シーミアンがリリーフとして出場した際にボイルと同じように精彩を欠いていたことから、ジェッツはウィルソンに名誉挽回のチャンスを与えようとしている。

サラーHCはウィルソンと交わした会話について「いい感じだった」とコメント。

「彼は気合が入っている。月曜日にも話したが、彼は私のオフィスに来て、ボールを欲しがっていた。彼は今回の機会を得たことに興奮している」

月曜日、サラーHCはウィルソンが先発に戻ることを渋っているとの報道に反論した。

その2日後、ウィルソンは先発の座に戻っている。

かつてドラフト全体2位指名を受けたウィルソンはアーロン・ロジャースがシーズン最初のドライブでアキレス腱を断裂した後に司令塔を引き継いだが、ボールを動かすのに苦戦。出場した10試合(うち9試合に先発)でパス成功率59.2%、1,944ヤード、タッチダウン6回を記録した一方で、インターセプト7回、ファンブルロスト5回を喫している。

プレーメイキング能力を垣間見せる――参考:カンザスシティ・チーフス戦――ことはあったものの、24歳のウィルソンは正しいリードに苦戦し、あまりにも多くの簡単なパスをミスし、ポケットでの安定性にも欠け、判断を下すのに消極的であるように見えるときもあった。とはいえ、理解に苦しむ凡庸なプレーコールや、悲惨なオフェンシブラインのプレー、無きに等しいランゲーム、ワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソン以外のレシーバーの生産性のなさなど、ジェッツ攻撃陣は多くの問題を抱えており、ウィルソンはそうした問題の1つに過ぎない。

ウィルソンはシーズン第12週にベンチに下げられる前から苦戦していたにもかかわらず、サラーHCはその肩を持ち続けていた。他の選択肢がより劣っていることが明らかになった今、ジェッツは再びウィルソンにチームの指揮を任せようとしている。

ウィルソンが今季の残りの試合で先発することを想定しているかと質問されたサラーHCは「うまくいけばね」と答えた。

4勝8敗のジェッツは現在、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で14位に位置している。ウィルソンはこれからの5週間、2023年シーズンの最後に悲惨な墜落をせずにすむことを願いながら、不安定なジェット機を操縦するだろう。

【RA】