ジャガーズとLBアレンが5年229億円の新契約に合意
2024年04月11日(木) 10:10ジャクソンビル・ジャガーズがプロボウルに2度選出された経歴を持つエッジラッシャーを、長期にわたってデュバル郡にとどめようとしている。
現地10日(水)、ジャガーズがラインバッカー(LB)ジョシュ・アレンと5年1億5,000万ドル(約229億3,515万円)の契約に合意し、アレンがそのポジションでトップクラスの報酬を得る選手になると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報じた。新契約には8,800万ドル(約134億5,529万円)の保証が含まれていると、ラポポートはつけ加えている。
その後、ジャガーズが正式にこの契約について発表した。
アレンは水曜日に発表した声明に「俺を再び信頼してくれたジャガーズの組織に感謝している」とつづっている。
「ドラフト1巡目で俺を指名した5年前にも、そして今日も、彼らは俺の才能を信じ、このチームへの貢献を評価していることを示してくれた。彼らの投資に見合う活躍を見せ、ジャクソンビルに優勝をもたらすために必要なことは何でもする準備ができている。妻のケイトリンと子どもたち、ウェズリー、ジュリアン、ヴァネッサ、この旅で俺を支えてくれてありがとう。どこに行ってもレガシーを残すことが自分の目標であり、それをデュバルで続けられることを誇りに思う」
今回の契約延長はフランチャイズタグの1年契約に代わるものだ。アレンはフランチャイズタグで2024年シーズンに2,400万ドル(約36億6,962万円)強を受け取る予定だった。
2023年シーズンにタックル66回、フォースドファンブル2回、キャリアで2度目のインターセプト、キャリアハイとなるサック17.5回を記録したアレンは、NFLでの5シーズン目に2度目のプロボウル選出を果たしている。シーズンを通しての成績としてはキャリア最高だったと言える上に、アレンはクオーターバック(QB)狩りを任されている選手たちの中で、着実にエリート層に近づいている。
ジャガーズはプロとしての5年間で45回ものサックを決めているチーム内最高のディフェンダーを確保するために、将来のキャップスペースを割り当てつつ、価値に見合った報酬をアレンに手渡そうとしている。
ジャガーズは昨シーズン終盤に低迷してプレーオフ進出を逃した。そうした困難な状況を修復するところから始まったジャガーズのオフシーズンは、騒々しいものだったと言えよう。ジャガーズは長期的な契約延長を実現させるための時間を稼ぐ一方で、アレンをチームに確保するためにタグを使用するところから、毎年恒例のロースター入れ替え期間を開始。しかし、ジャガーズはその後まもなくして、ワイドレシーバー(WR)カルビン・リドリーがフリーエージェント(FA)で地区ライバルのテネシー・タイタンズに加入すると知って驚かされることになった。ジャガーズがアトランタ・ファルコンズとのトレードによる遡及的な補償を免れるために、リドリーが新リーグ開始後までジャクソンビルとの再契約を待っていると考えていた人々も、同時に驚かされている。
そのような動きでジャガーズの手持ちが完全になくなったわけではない。ジャガーズはすでに、かつてバッファロー・ビルズに所属していたWRゲイブ・デービスとの契約に合意していたからだ。しかしそれはジャガーズが、トップクラスのタレントが市場で自分の実力を試すチャンスを得られないようにすることに影響を及ぼしているかもしれない。
ジャガーズはアレンの契約延長で、まさにそれを成し遂げた。
【RA】