20年前、パット・ティルマン——元アリゾナ・カーディナルスの選手で陸軍遊撃隊員——がアフガニスタンで味方の銃撃により死亡した。

26年前、ティルマンは1998年NFLドラフト226位でカーディナルスに指名された。

ティルマンの20周忌から1週間も経たないうちに、カーディナルスは2024年NFLドラフトで再び226位指名を予定している。

カーディナルスによると、デトロイトで行われるドラフト3日目の指名は、パット・ティルマン財団の2人のメンバー、陸軍退役軍人のジェレミー・グラステッターと空軍退役軍人のデボラ・トリンブルによって行われるという。

1998年のドラフト7巡目で指名されたアリゾナ州立大学でラインバッカー（LB）だったティルマンは、カーディナルスで4シーズンにわたってプレーした。ドラフト下位指名選手からルーキーの先発として開花したティルマンは、2000年にはキャリア最高のタックル155回をマーク。12試合に先発出場してタックル94回を記録した2001年が、ティルマンの最後のシーズンとなった。

9.11同時多発テロの後、ティルマンは国のために尽くすことを決意し、NFLでのキャリアを一時中断して2002年5月に入隊。

当時27歳だったティルマンと、味方のアフガン民兵サイード・ファルハドは、2004年4月22日、アフガニスタンのスペラで、アメリカの誤射により戦死した。

現地22日（月）は、ティルマンの没後20年にあたる。

その5日後に、カーディナルスはチームにとって2024年NFLドラフトの11番目であり最後の指名を予定している。この指名権は、カーディナルスがセーフティ（S）アイザイア・シモンズをニューヨーク・ジャイアンツにトレードした際に得たものだ。

2009年のティルマン財団奨学生第1期生であるグラステッターと、現ティルマン財団奨学生であるトリンブルが、このドラフト指名を発表し、カーディナルスの偉大な選手を称える。

20年前、国民的英雄となったある7巡目指名選手がこの世を去った。19日は、カーディナルスが砂漠でダイヤモンドを見つけ、NFL史上最も記憶に残る勇敢なキャリアの1つが始まった日から26年目を迎えた日だった。

【KO】