「俺をカットするのはギャンブルだ」とジャイアンツQBデヴィート
2024年07月30日(火) 10:481年前、ニューヨーク・ジャイアンツはロースターを53人に減らす際、クオーターバック(QB)トミー・デヴィートをカットした。その後、ビッグブルーは練習生としてデヴィートと再契約し、最終的に彼はルーキーシーズンに6試合に先発して地元でセンセーションを巻き起こしている。
今年のデヴィートはトレーニングキャンプに参加するだけでは満足できない。フロントオフィスに対して、3人のクオーターバックをロースターに残すかどうかという難しい選択を迫るという。
現地28日(日)、デヴィートは「彼らが決断を迫られるような状況を作り出すつもりだ」と『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』に話している。
「決めるのは彼らだ。俺は全力で自分の仕事をやるだけ。この決断は俺が下すものではない」
昨シーズンにデヴィートは9試合に出場し、64%のパスを成功させて1,101ヤードとタッチダウン8回を記録。デヴィートが先発した試合でジャイアンツは3勝3敗だった。シーズン第14週のゴールデンタイムで行われたグリーンベイ・パッカーズ戦では、試合終了間際に逆転し、24対22でスリリングな勝利を収めるなど、チームの3連勝に貢献している。
オフシーズン中にジャイアンツは引き続きダニエル・ジョーンズを先発QBに据え、ベテランのタイロッド・テイラーがニューヨーク・ジェッツに移った後にフリーエージェント(FA)のドリュー・ロックと契約している。
ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンが3人のクオーターバックをチームに残さないことを決めた場合、デヴィートは他のチームに引き抜かれる自信があるという。
「この組織がどう運営されているかはよく分かっている」とデヴィートは話している。
「決断するのも、ギャンブルをするのも彼ら次第。俺はプレーを続ける。どういう展開になるかは流れに任せるしかない」
「もし彼らが俺をカットして、他のチームに拾われたら、その時になって“ここに残りたい”と言うことはできない。それはすべてフロントオフィスの問題だ」
チキンカツが好物であることから“トミー・カツレツ”というあだ名をつけられたデヴィートは、ジャイアンツファンにとって、面白みのないシーズンを盛り上げてくれる存在となった。しかしながら、デヴィートは長い間一貫性を欠き、フルタイムの先発としてはパスのミスが多すぎた。200ヤード以上のパスを記録したのは大勝したワシントン・コマンダース戦の1回だけだった。
一方で、25歳のデヴィートはオフェンスを指揮する能力を十分に発揮しており、ネイサン・ピーターマンがまだリーグを渡り歩いていることを考えると、彼もリーグで何らかの形で生き残れるはずだ。
「俺はプレーできるし、ここにふさわしいことを証明した」とデヴィートは述べている。
「いろいろな状況に対応できる。最高の状況じゃなかったのは確かだろう?たくさんの選手が負傷していて、欠場している選手も多かった。それでも勢いをつけて、いくつかの試合で勝利を収めた。精神的にも身体的にも自分がここにふさわしいことを証明できたわけだから、それを糧にこれからも成長し続ける」
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