デショーン・ワトソンのフィールド復帰はレギュラーシーズン第1週まで待つ必要があるだろう。

現地24日（土）、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック（QB）であるワトソンがシアトル・シーホークスとのプレシーズン最終戦に出場しない見込みだと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報道。その後、チームがそれを正式に発表した。

木曜日に行われたブラウンズの練習はメディアには非公開だったが、チームはワトソンが投球を再開し、セッション中に標準的なレップスを担当したと報道陣に伝えている。また、チームの代理人はワトソンが土曜日に行われるシーホークス戦に出場するかについて明言を避けた。

ワトソンは水曜日の練習を欠席しており、ヘッドコーチ（HC）ケビン・ステファンスキーはその原因を腕の痛みだと説明し、「少し控えさせることにしたが、過度に心配しているわけではない」とつけ加えている。

クリーブランドではワトソンの健康に関することは大きな警戒心を呼び起こすが、それは当然のことだと言えよう。ワトソンが関節窩（かんせつか）骨折で2023年シーズンを早々に終えた後、ブラウンズファンはワトソンがケガから復帰するまでの状況を注意深く見守って――あるいは、インターネットで必死に情報の断片を探し求めて――きた。ブラウンズのシーズンは、ほとんどのNFLチームと同様に、クオーターバックのパフォーマンスにかかっており、クオーターバックが出場できなければ、チームが力を発揮することはできない。

また、約10カ月ものブランクによる影響や、それが強豪のダラス・カウボーイズと対戦するシーズン第1週にワトソンのパフォーマンスにどのような影響を与えるかについての疑問もある。ワトソンはプレシーズンに一度も出場しておらず、実際にプレーする姿を見ることができていないため、ブラウンズファンは2億3,000万ドル（約332億0,395万円）の契約を結んでいるクオーターバックについて何も分からないままシーズン第1週を迎える予定だ。

しかし、現時点でブラウンズファンの期待はすでに大きく下がっている。出場停止処分で2022年シーズンの大半を欠場したワトソンは、2023年に調子を取り戻す片鱗を見せたものの、正当な一歩を踏み出したことを証明する前に負傷した。現在のブラウンズファンは最良の結果を期待しながら最悪の事態に備えるという考え方になっている可能性が高い。

一方、ワトソンは（再び）フランチャイズの重荷を背負って2024年レギュラーシーズンを迎えようとしている。ワトソンがそれに耐えられるほど十分に回復しているかに注目だ。

【RA】