ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ（HC）ジム・ハーボーが現地24日（土）にダラス・カウボーイズとのプレシーズンゲームに勝利した後、金曜夜にダラスにあるホテルのエレベーターで閉じ込められた後に救出された“11人か12人の選手”の中にスタークオーターバック（QB）ジャスティン・ハーバートも含まれていたと発表した。

『Associated Press（AP通信）』によると、ハーボーHCは「あのような状況に置かれると、意志が試される」と述べたという。

「あのエレベーターに乗っていたすべての選手と2人の女性を誇りに思う。あれは勝利だ。自分自身に満足していることだろう。試練に直面し、意志を試された。そうなれば乗り越えるか、引き受けるかだ」

ダラス消防隊はエレベーターに閉じ込められていた人々を吊り上げ、天井パネルを通して隣のエレベーターに移動させた。

ハーボーHCは報道陣に対し、自分はそのエレベーターには乗っていなかったが、2時間にわたって閉じ込められていた人々が救出されるところは見ていたと明かしている。

ハーボーHCは「あのときは暑かった」と振り返り、「エレベーターから出てきた人はみんな汗をかいていて、中にはシャツを脱いでいる人もいた。ジャスティン・ハーバートも髪が少し濡れていたが、シャツは完全に乾いていた。それにも驚かされた」と続けた。

救出された人の中には、プロフットボールの殿堂入りを果たした元QBで、チャージャーズのアナリストを務めているダン・ファウツの妻であるジェリ・ファウツもいた。彼らは皆、ハーバートの落ち着いた態度に感銘を受けている。

ハーボーHCは選手たちの言葉を借りて「ジャスティン・ハーバートはリーダーだ。皆の支えとなった。皆を落ち着かせた。そして、全員が冷静さを保っていた」と語った。

ハーボーHCによると、チャージャーズは救助後にミールルームでダラスの消防隊員に食事を振舞ったという。

「ダラス消防署がなければ、もっとひどいことになっていたかもしれない。もっと長い時間かかっていたかもしれない。どうなっていたかは誰にも分からない」とハーボーHCは話している。

ハーバートをはじめとするチャージャーズの先発選手たちは土曜日に26対19で勝利したカウボーイズ戦には出場していない。ハーバートは右足の足底筋膜を損傷しているため、トレーニングキャンプの大半を欠席してきたが、先週から練習を再開している。

チャージャーズは9月8日（日）に2024年シーズンの初戦としてラスベガス・レイダースを迎え撃つ予定だ。

【RA】