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「多才な」RBペリーンはチーフスにとって「素晴らしい補強」とリードHC

2024年09月02日(月) 10:54


サマジェ・ペリーン【AP Photo/Jack Dempsey】

ロースターを53名に絞る期日を過ぎたことを受け、カンザスシティ・チーフスは2024年シーズンの開幕を目前に控える中で、チームになじみのある2人のベテラン選手を獲得するチャンスに飛びついた。

ランニングバック(RB)サマジェ・ペリーンとワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターはそれぞれ、デンバー・ブロンコスとニューイングランド・ペイトリオッツから放出された後にチーフスと契約を交わし、アクティブロースターに登録されている。スミス・シュスターが2年前に第57回スーパーボウルを制覇したチームで活躍していた一方で、ペリーンは過去3シーズンにわたり、チーフスの強敵として知られていた。

ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは28歳のペリーンがチーフスのバックフィールドに何をもたらすかと質問された際に、自分のチームがペリーンにされてきたことをすぐに思い返している。

現地8月30日(金)、リードHCは報道陣に対して「私たちはみんな、彼がシンシナティ(ベンガルズ)にいたときにスクリーンプレーで私たちに何をしてきたかを覚えているが、サマジェはこれを、キャリアを通してやってきた。彼は驚異的なサードダウンバックでありながら、優れたランナーでもある」と述べ、こう続けた。

「彼が本当にいい人だということは、皆さんもご存知だと思う。つまり、彼がどんな人物で、ロッカールームを大切にする人だとかそういうことについては、ナショナル・フットボール・リーグ全体に広まっている。私たちはそれだけではなく、ランゲームもパスゲームも遂行できる選手をここに迎える機会を得たことも歓迎している。彼は優秀で、多才なフットボール選手であり、ものすごく知的でもある。ブレット(ヴィーチ、ジェネラルマネジャー/GM)がチームに加えた素晴らしい補強だと思う」

ペリーンが41ヤードのキャッチ&ランに成功した後、タッチダウンを決めたプレーは、2021年AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでベンガルズがチーフスに逆転勝利を収めるきっかけとなった。この試合はチーフスにとって、ここ3シーズンのプレーオフで敗れた唯一の試合となっているだけではなく、5年連続のスーパーボウル出場という偉業を達成するのを阻む汚点にもなっている。

ペリーンは2023年にブロンコスの一員として限られた出番しか与えられなかったものの(チーフスとの2試合で37スクリメージヤードを記録)、2022年シーズンにはベンガルズの一員として臨んだチーフス戦で155スクリメージヤード(106ランヤード、49レシーブヤード)をマークした。これは、ペリーンが100ランヤード超えを達成した最後の試合となっている。

ペリーンは才能あふれるチーフスのRB陣に加入した。この2シーズンでアイゼア・パチェコが主力RBとして活躍し、試合が進むにつれて相手ディフェンスを疲弊させるようなエネルギッシュな走りを見せている。クライド・エドワーズ・イレアーはこの数年、複数のケガに見舞われてきたが、健康状態が良好なときはパスプレーでもランプレーでも活躍してきた。また、ドラフト外フリーエージェントとしてNFL入りした新人のカーソン・スティールは、プレシーズンに力強い走りを見せたことでロースターに名を連ねている。

リードHCは日曜日に、ペリーンは木曜夜に実施されるボルティモア・レイブンズとの2024年NFLシーズン開幕戦(2023年シーズンにおけるAFCタイトル戦のリマッチ)に出場可能だと述べた。リードHCは先週の時点ですでに、スミス・シュスターは“健康で準備が整っている”と話している。

WRマーキス・ブラウンが肩のケガでシーズン第1週を欠場することが決まっているため、スミス・シュスターの出場は必要になるかもしれない。また、チーフスはカットダウン期日にカダリウス・トニーをウェイバーにかけてもいる。

初めてチーフスの一員として出場する試合でペリーンがどれほど早くインパクトを残せるかは未知数だが、NFL史上初のスーパーボウル3連覇を狙うチームのロースターにベテランのペリーンがいることは、チーフスにとって安心材料になるだろう。

リードHCは「レイブンズとの対決という挑戦を楽しみにしている――彼らは素晴らしいフットボールチームだ」と語り、「ジョン(ハーボーHC)はコーチ陣とともに、選手たちの準備を整える点で素晴らしい仕事をしているし、激しい戦いになることは分かっている。これまでに何度も行ってきた対戦の1つだし、それはいつも激しくぶつかり合うものになる」と続けた。

【RA】