初めてプロボウルに選出された昨季に続くシーズンで、カロライナ・パンサーズのディフェンシブタックル（DT）デリック・ブラウンが予期せぬ壁に直面している。

現地8日（日）にパンサーズがニューオーリンズ・セインツに惨敗した試合で半月板を負傷したブラウンが、残る2024年シーズンを欠場する可能性があると『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが報じた。ペリセロによると、ブラウンには手術が必要であり、それによって復帰の正確な時期が決まる見込みとのこと。

パンサーズのヘッドコーチ（HC）デイブ・カナルスは月曜日に報道陣に対し、ブラウンはセカンドオピニオンを受ける予定だと明言。ブラウンのケガは“突然発生した”とつけ加えたカナルスHCは、日曜日の試合中にブラウンが負傷した正確なタイミングは推測できないと述べた。

ブラウンの状況はミネソタ・バイキングスのファンにとっては聞き覚えのある話かもしれない。というのも、バイキングスの新人クオーターバック（QB）J.J.マッカーシーが半月板を負傷し、最終的に手術に修復が必要なことが判明し、プレシーズンの1試合のみで2024年シーズンを終えることになったからだ。マッカーシーと同様に、ブラウンも手術を受ける必要があり、2024年シーズン中に復帰できるかどうかは、その後に判断される。

キャリア序盤の数シーズンは目立った活躍を見せなかったブラウンだが、タックル103回（うちフォーロス7回）、サック2回を記録した2023年シーズンに、ついにブレイクアウトを果たした。『Next Gen Stats（ネクスト・ジェン・スタッツ）』によると、先進的な統計指標でも優れた選手であることを証明したブラウンは、全ディフェンシブタックルの中で最多となる79回のランストップを記録したとのこと。ランディフェンスとパスラッシュ能力を大幅に向上させたことにより、37回のQBプレッシャーを記録したブラウンは、キャリアで初めてプロボウルに選出されたことで、遅ればせながらNFLで注目を集めるようになった。

2024年シーズンは、パンサーズの1巡目指名の投資（ブラウンは2020年ドラフト全体7位指名を受けた）が実を結ぶのをリーグ全体が目の当たりにするシーズンになるはずだった。しかし、ブラウンは先が読めない数日間を過ごすことになっている。それは、ブラウンが数週間にわたって離脱することを意味する可能性もあれば、残る試合をすべて欠場することを意味する可能性もある。

カナルスHCは「間違いなく大きな損失だ」とコメント。「彼はうちのベストプレーヤーの1人だから、彼の穴を埋めるのは大変だ」

ブラウンには良いニュースもある。昨季に苦戦を強いられていたチームで輝きを放ったブラウンは、それに見合う対価として、4月にパンサーズとの4年9,600万ドル（約137億6,838万円）の契約延長を実現させた。ブラウンが2024年に再び優れたパフォーマンスを発揮できるかどうかは、いずれ分かるだろう。

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