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ジェッツに自信をもたらすQBロジャース、今季1勝を得たチームは「まだプロセスの初期段階」

2024年09月16日(月) 10:53


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【NFL】

日曜午後、安堵の表情を浮かべながらロッカールームに引き上げたニューヨーク・ジェッツ一行は握手を交わしながら、各々が共通のテーマに同意を示した。

「かっこよくある必要はないよな」

その通りであり、また、現実もしかり。それでも、現地15日(日)に24対17でテネシー・タイタンズを下し、今季1勝1敗としたジェッツにとってこの勝ち星は何が何でもほしい1勝だった。オフェンスがまだリズムに乗り切れず、ディフェンスも時折ガス欠状態をさらす状況ながら、必要十分なビッグプレーを組み立てて手に入れた勝利だ。

同時に、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースにとってはジェッツで挙げた初勝利でもある。移籍直後の2023年シーズン初戦はわずか4回のスナップでアキレス腱断裂によってシーズン終了を余儀なくされたが、その試合で勝利できたのは自分の手柄だと冗談まじりに話すことがあるものの、今シーズンはその瓦礫の中から生まれたシーズンであり、もしも、初戦の出だしから完璧な戦いができると考えている者がいるとすれば、ロジャースから、“落ち着け”と言われるだろう。

試合後、ロジャースは「だいたい、みんなパニックになる。そういう時は心を落ち着かせる力にならないといけない。試合中、ずっとイライラしているのは分かったけど、お互いに対してフラストレーションを抱えることはなかった。自分は(ギャレット・ウィルソンに)ボールを通せなかったことが悔しかった。最初の2クオーター半はボールをうまく通せなかった。それでも、自信は持っていた。ディフェンスが何度もビッグプレーを見せてくれて、1スコアゲームに抑えてくれていた」とコメント。

ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは前半でジェッツが苦戦を強いられていた際に、すでに自分の席が燃え始めているのを感じたかもしれないが、それでも、ジェッツならボールに触れるたびに得点できるという感触があると話す。ここしばらく、ジェッツを率いた指揮官が口にしてこなかったセリフだ。

「いい感触だ」とサラーHCは言う。

ロジャースに言わせれば、「素晴らしいチームというのは、14対10とリードしているときに、パントをブロックし、タッチダウンを決めて2回の得点にする。まだそこには至っていない。いいチームはタフな環境で試合を終わらせる」とのこと。

オフェンスが機能するまでどのくらいの位置にいるかと問われたロジャースは「残念だけど、まだプロセスの初期段階だ。まだまとめきれていない」と答えた。

「ちょっとしたことがうまくいっていない。ダメな投球だったり、ルートのコンセプトが台無しになってしまったりすることもある。小さいこと。修正はできる。ちょっとしたことなんだ。350ヤードか400ヤードか、なんであれ今日のヤード数との差は本当に微々たるもの。そのギャップを埋める方法を見つけないといけない」