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QBワトソンが苦戦も、「クオーターバックを変えるつもりはない」とブラウンズHCステファンスキー

2024年10月07日(月) 11:15


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソンとヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキー【AP Photo/Stephanie Scarbrough】

またしても攻撃面で苦戦し、1勝4敗となっているクリーブランド・ブラウンズは解決策を模索している。

しかし、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは現地6日(日)にワシントン・コマンダースに34対13で敗れた後、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンをベンチに下げても即時の解決策にはならないと断言。ワトソンは今回の試合でも不調だった。

ステファンスキーHCは「クオーターバックを変えるつもりはない。チームとしてもっと良いプレーをしなければならないし、私はもっと良い指導をする必要がある。それが本当に必要なことだ」と述べている。

ワトソンは精彩を欠く2024年シーズンに、オープンになっているレシーバーを見逃したり、プレッシャーがそれほどかかっていない中でポケットから抜け出したり、複数の場面でボールを長く持ちすぎたりと、落ち着きのないパフォーマンスを見せている。

日曜日の試合でも、ワトソン率いるオフェンスは前半における8回のポゼッションのうち5回でスリーアンドアウトになり、結果としてハーフタイムを迎える時点で24対3もの差をつけられるなど、序盤から問題が表面化していた。第3クオーターの最初の攻撃で初めてレッドゾーンに到達したものの、そのドライブは短いフィールドゴールで終えている。第3クオーター終盤にはワトソンがサックされた際にボールを落としたことで、チームはさらに追い詰められた。

シーズン第5週を迎えるにあたり、相手に平均で357.0ヤード、25.5得点を許していたコマンダース守備陣を相手に、ブラウンズはわずか212ヤードしか稼げなかった。ブラウンズは2024年シーズンにまだ一度も20得点以上、あるいは300ヤード以上を獲得しておらず、2000年以降で、シーズン最初の5試合でそれを達成できていない6つ目のチームとなっている。

コマンダース戦でパス28回中15回を成功させて125ヤードを記録し、勝敗が決まっていた試合終盤にタッチダウン1回を決めたワトソンは、ブラウンズの低迷が続いている理由を明確に指摘できなかった。

ワトソンは報道陣に対して「とにかくリズムをつかまないといけない。自分たちの得意なことや良い部分を見つけ出して、それを完璧にしなきゃいけないと思う」と話している。

ブラウンズ攻撃陣は全体としてうまく機能していなかった。ランプレーが不安定なことからパスプレーも困難になっており、負傷者が相次いでいるオフェンシブラインはワトソンへのプレッシャーを許してしまっている。サードダウンコンバージョンを13回中1回しか成功できず、ゲームハイとなる9回のペナルティを犯したブラウンズは、常に厳しい状況に置かれていた。

ステファンスキーHCは試合が手に負えない状況になったことを踏まえて、ワトソンを第4クオーターに試合から外すことも考えたと明かしている。結局、それは実現しなかったが、日曜日の不甲斐ない結果によって大幅な変化を求める声は大きくなるかもしれない。

ワトソンは「結局のところ、俺たちは相手守備陣に応じてプレーし続ける必要がある」と話し、「コーチの決断が何であれ、俺はそれに従う。すでに言ったように、外部の意見には耳を傾けない。それが何であってもね。俺には、自分がコントロールできることを気にかけることしかできない」と続けている。

ブラウンズはシーズン第6週の現地13日(日)に臨むフィラデルフィア・イーグルス(2勝2敗)との試合で、アウェー3連戦を終える予定だ。

【RA】