51ヤードのランで記録づくしの試合を締めくくったレイブンズRBヘンリー
2024年10月07日(月) 12:23ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーは現地6日(日)に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦で、ボルティモア・レイブンズがオーバータイムにまさかの勝利を挙げるのに大きく貢献した。
ヘンリーはブロックを巧みにかわし、51ヤードを駆け抜けた。そのプレーはスリリングな試合の勝敗を決定づけるフィールドゴールにつながっている。ヘンリーはボールを受け取った瞬間に、決勝タッチダウンを狙うチャンスがあると感じていたようだ。
そのプレーで見ていたものについて、ヘンリーは「緑の芝生だ」と話している。
「緑の芝生を見ながら、エンドゾーンにできるだけ近づこうとした。そこには入れなかったし、相手をスティフアームで押し返すべきだったと思うけど、GOAT(史上最高の選手)がフィールドゴールを決めて試合に勝った。勝利を手に帰路につく、それがすべてだ」
ヘンリーは敵陣6ヤード地点で相手に捕まった。規定時間の終了間際に56ヤードの重要なフィールドゴールを決め、38対38の同点に持ち込んだキッカー(K)ジャスティン・タッカーは、次のプレーでチップショットを決めて41対38の勝利を確実にしている。
オーバータイムでの活躍は今回の試合のハイライトとなったが、92ランヤード、タッチダウン1回を記録した30歳のヘンリーは、ベンガルズ戦でいくつか重要なマイルストーンを達成している。
ヘンリーは第2クオーターにおける5ヤードのランで、キャリア通算1万ランヤードを達成した選手に仲間入りし、NFL史上32人目、2017年のマーショーン・リンチ以来の達成者となった。また、ヘンリーは9シーズン以内にその偉業を成し遂げた21人目の選手にもなっている。さらに、今回の試合における最初のタッチダウンを決めたヘンリーは、キャリア通算で100回のスクリメージタッチダウンを記録したNFL史上26人目の選手、14人目のランニングバックとなった。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ヘンリーは最初の125試合で両方の記録を達成したNFL史上5人目の選手になったという。
シーズン第3週に行われたダラス・カウボーイズ戦で151ヤード、シーズン第4週に行われたバッファロー・ビルズ戦で199ヤードをマークしたヘンリーは、レイブンズが3連勝する上で重要な役割を果たしてきた。ヘンリーはシーズン第5週を迎えるにあたり、ランヤードでリーグトップに立っており、レイブンズがオフシーズンに行った重要な補強はすでに大きな成果をもたらしていると言えよう。
NFLリサーチによれば、ヘンリーはカーティス・マーティンやプリースト・ホームズ(いずれも2004年)に次いで、30歳以上で、シーズン最初の5試合で500ランヤード以上とタッチダウンラン5回以上を記録した史上3人目の選手になったとのこと。
1シーズンで2,000ランヤードを達成した8人のランニングバックの1人であるヘンリーは、レイブンズでのキャリアの初期段階で早くも印象的な経歴を築きつつある。とはいえ、ベテランのヘンリーは日曜日に達成した個人的な功績を祝うのではなく、重要な地区対決を今回のようなスリルに富んだ形で制したことの重要性について説明している。
「今日の出来事からして、今回の勝利は大きい」と語ったヘンリーは、こう続けた。
「勝てば地区内2位に浮上するから、どうしても今回の勝利が必要だった。彼らと同じくらい、俺たちにとっても重要だった。勝ててうれしい。起こったことすべてが、このチームの回復力を示していた。俺たちは最後まで戦い続けるつもりだ」
【RA】