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TEケルシーとは話し合うも、FAのWRヒルについては「進展なし」とチーフスHCリード

2026年02月21日(土) 09:19

カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/David Becker】

現在、慣れない状況に置かれているカンザスシティ・チーフスは、数カ月後にはさらに違った局面を迎えているかもしれない。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の常勝軍団となっているチーフスだが、昨シーズンはプレーオフ進出を逃した。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズは故障者リザーブ(IR)に登録された状態でシーズンを終え、タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーは2026年シーズンの復帰が不透明となっている。さらには、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードまでもが膝の手術を受けたことから、来週にインディアナポリスで行われるNFLスカウティングコンバインを欠席することになった。

チーフスの状況は不明瞭だが、今はまだ2月だ。ケルシーの将来をはじめとし、物事を整理する時間は十分にある。現時点でリードHCはこの件に関する大きな進展はないとしながらも、話し合いは続けていると明かした。

現地20日(金)、リードHCは報道陣に「いや、コミュニケーションは取れているけどね」と述べ、こう続けている。

「それが一番重要だ。以前も言ったが、コミュニケーションさえ取れていれば問題ない。それはみんなが前進したいと思っているということだ。トラブもそうだと思う。彼の言葉を代弁しようとはまったく思っていないし、しばらくそっとしておくつもりだ」

「彼は長年この仕事をしてきたから、今後はすべて自分で整理できるだろう。だが、私たちもそれについては引き続き動いており、コミュニケーションもとっている」

10月に37歳になるケルシーは7年連続で1,000ヤード超えを達成した実績を持つが、直近の3シーズンではわずかにその記録に届かなかった。チーフス攻撃陣におけるケルシーの役割は依然として重要だが、年齢を重ねるにつれ、身体能力や持ち味は徐々に衰え始めている。直近では、これまで安定していたキャッチを重要な局面でミスする場面も見られ、2025年シーズンの失望に拍車をかける一因となった。

ケルシーがキャリアに幕を閉じたとしても不思議ではない。ケルシーはフットボールの枠を超えてエンターテインメント分野にも活動の幅を広げ、テイラー・スウィフトと婚約。2025年シーズン最後のホームゲームでは、まるでホームのトンネルから走り出すのがこれで最後になると悟っているかのように、アローヘッド・スタジアムの雰囲気をいつもより長くかみしめるような様子も見せていた。また、兄のジェイソンが36歳のシーズンを経て引退したことも注目すべき点だと言えよう。

一方、チーフスは本人が望むのであれば再びケルシーを迎え入れる姿勢を明確に示している。チーフスが2025年シーズンをいつになく不本意な形に終えたことを踏まえると、ケルシーが最後にもう一度挑戦したいと考えたとしても不思議ではない。

最近獲得可能になった元チーフス選手の状況については、ケルシーほど簡単には想像できない。マイアミ・ドルフィンズが月曜日にワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルを放出したことで、レシーバーの補強を必要としているチーフスと再契約する可能性が話題に上っている。

しかし、ヒルがどれほど力を発揮できるかは不確かだ。3月1日(日)に32歳になるヒルは、9月下旬に見舞われた膝の重傷から回復を目指しているところであり、昨季はそのケガでシーズンを早々に終えている。

当然ながら、リードHCはこの件について多くを語らなかった。

「いいか、私たちはあらゆる物事とあらゆる選手を検討する。それがブレット(ヴィーチ、ジェネラルマネジャー/GM)のやり方だ」とリードHCはコメント。

「タイリークが今、何かできるほど健康なのかどうかさえ分からない。彼が懸命に回復を目指し、コンディションを整えようとしているに違いないと思っている。いいか、私たちはあらゆることを話し合っている。現時点で進展はないが、皆さんと同じように、彼がプレーできる状態に戻ろうと必死に取り組んでいることは分かっている。以上だ」

チーフスのWRラシー・ライスに対して暴行を訴える民事訴訟が最近提起されたことを受け、チーフスはたとえ短期契約であっても代役の獲得を検討する可能性がある。金曜日、リードHCはライスの法的状況は法執行機関の手に委ねられていると述べ、ライスの現状はチーフスのオフシーズンの方針に影響を及ぼしていないとつけ加えた。

それでも、プレーできるほど健康だと証明できれば、ヒルはその穴を埋める存在になり得るだろう。

とはいえ現時点で、リードHCとチーフスはほとんど情報を明かしていない。結局のところ、オフシーズンのこの時期は曖昧な姿勢を保つのが最善だと理解しているからだ。

【RA】