予想より長く練習生として過ごしていたランニングバック（RB）ダルヴィン・クックが、ダラス・カウボーイズの一員としてデビューする準備を整えた。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロによると、クックが現地27日（日）に行われるサンフランシスコ・49ers戦に向けてアクティブロースターに昇格するという。

8月にカウボーイズと契約して以来、練習生として過ごしていたクックは、段階的な準備期間を経て最終的にはチームメイトに合流すると常に期待されていた。

クックの昇格は、カウボーイズがランゲームで活力を必要としているこのタイミングで実現することになった。リコ・ドウデル（246ヤード）とエゼキエル・エリオット（115ヤード）が率いるRB陣は、これまでラン攻撃をうまく構築できておらず、カウボーイズは試合平均ランヤード（77.2ヤード）やタッチダウンラン数（2回）で最下位となっている。

クックが加わることで、そうした課題のいくつかが解決されることが期待されるだろう。4度のプロボウル選出を誇るクックは、もどかしい思いをした2023年シーズンを経て、かつての姿を取り戻すことを目指している。

2019年から2022年にかけて4年連続でプロボウルに選出されたクックは、各シーズンで1,100ヤード以上を記録。しかし、昨シーズンにニューヨーク・ジェッツに加入した後、クックの生産性は大幅に低下し、試合平均タッチ数は6回未満にとどまり、レギュラーシーズンを214ランヤード、タッチダウンなし、キャリア最低のキャリー平均ヤード（3.2ヤード）という成績で終えた。プレーオフに向けてボルティモア・レイブンズと契約した後、フリーエージェント（FA）になったクックは、最終的に今オフシーズンにカウボーイズと契約している。

今後、新たなチャンスを得るクックは、良いパフォーマンスを発揮することで、停滞しているランゲームを活性化させるだけではなく、自身がアクティブロースターに恒久的に名を連ねるきっかけをつかむことを期待している。

カウボーイズと49ersの対戦は日曜日のアメリカ東部時間20時20分【日本時間28日（月）9時20分】から始まる予定だ。

【RA】