49ers、オフシーズンにおけるQBパーディーとの長期契約延長を引き続き計画
2024年12月09日(月) 10:24
今シーズンの成績が振るわなかったとしても、サンフランシスコ・49ersがクオーターバック(QB)に関する今後の計画を変えることはないようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で伝えたところによると、49ersはキャリア3年目のQBブロック・パーディーと今オフシーズンに長期契約を結ぶことを依然として計画しているという。
2022年NFLドラフトで最終順位にあたる全体262位で指名を受け、“ミスター・イレレバント”と呼ばれたパーディーは、4年の新人契約の3年目を迎えている。
その後、パーディーは小柄なシグナルコーラーとして自身の実力を証明し、49ersを2022年と2023年の2シーズン連続でチャンピオンシップゲームに導いた。昨季に関してはスーパーボウル制覇まであと一歩のところまでチームをけん引している。
2023年シーズン終了時には、リーグトップのパサーレーティングとアテンプト平均ヤードを記録し、MVP投票で4位につけたパーディーが、長期的に49ersの司令塔を務めることに疑いの余地はなかった。しかし、不運に見舞われた2024年シーズンによって確実視されていたことに疑問が生じている。
昨季と比べて今季のパーディーはパス成功率(69.4%から65.7%に)とタッチダウン率(7.0%から4.0%に)が減少。ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーやワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユーク、オフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムスなど、数々のスター選手が長期間にわたって離脱する中、パーディーは信頼性の低い選手を頼り、弱体化したオフェンシブラインの後ろでプレーすることを余儀なくされてきた。また、2022年のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)タイトルゲームで肘の内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を断裂したパーディーも、肩のケガで1試合を欠場している。
その結果、残り4試合となる中、パーディー率いる49ersは6勝7敗でNFC西地区の最下位に沈んでおり、2020年以来の厳しい結果を残す可能性が出ている。
究極の掘り出し物と言える存在のパーディーは、2025年に370万ドル(約5億5,452万円)の新人契約の最終支払額として110万ドル(約1億6,485万円)を受け取る予定だ。49ersがチームの将来を担うクオーターバックに市場最高水準の報酬(ダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットの年俸6,000万ドル/約89億9,190万円)を払う価値があると感じるかどうかは、交渉によって決まるだろう。
議論の対象にならないのは、パーディーの49ersの顔として、そして将来を担うクオーターバックとしての地位だ。その地位は次の春か夏に、ふさわしい昇給によって確固たるものになるだろう。
【RA】