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QBペニックスJr.は初先発で「ほぼ完璧なフットボールをした」とファルコンズHCモリス

2024年12月24日(火) 11:30


アトランタ・ファルコンズのマイケル・ペニックスJr.【AP Photo/Danny Karnik】

アトランタ・ファルコンズの新人クオーターバック(QB)マイケル・ペニックスJr.は、キャリア初先発で圧巻の勝利を収めた。守備陣による2つのピックシックスとペニックスの安定したプレーがかみ合い、チームはニューヨーク・ジャイアンツを34対7で下した。

ヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスは『Associated Press(AP通信)』に対し、「彼はフィールドに出て、ほぼ完璧なフットボールを見せた」と述べている。

「試合を非常に効率的に進めてくれた」

ペニックスのスタッツは特に目立ったものではなく、ボックススコアだけを見た人はインターセプトがあることから「ほぼ完璧」というモリスHCの評価に異論を唱えるかもしれない。しかし、このインターセプトはペニックスのミスではなく、タイトエンド(TE)カイル・ピッツがキャッチの際に完璧なパスを弾き、それが相手ディフェンダーの手に渡った結果だ。この日のペニックスの成績は27回中18回のパス成功、202ヤード、タッチダウンなし、インターセプト1つ。試合展開が大差となったことで、ペニックスが終盤にスタッツを積み重ねる必要もなく、ファルコンズは不憫なジャイアンツ相手に34点を連続で奪った。

ペニックスのデビュー以前、ドラフト1巡目で指名された新人QBがシーズン最終3試合のいずれかで初先発を果たした例は、2017年のパトリック・マホームズが最後だった。

「5歳の頃からやっているゲームだ」とペニックスは語っている。

「もちろんレベルは違うけれど、結局は同じフットボールだ。フィールドに出てプレーを実行するだけ。フィールドに出た瞬間、準備は整っていた」

カレッジフットボールで45試合に先発した経験を持つ24歳のルーキーは、最初から自信満々の投球を披露した。強肩を活かした鋭いパスを放ち、試合序盤にいくつかのキャッチミスがあったものの、そのボールの威力は明らかだった。初めてのパスでは、タイトなポケットの中で圧力を受けながらもワイドレシーバー(WR)レイ・レイ・マクラウドに精度の高いパスを送ったが、キャッチには至らなかった。その投球の迫力や、ポケット内での機動力はカーク・カズンズをしのぐものであり、停滞していたファルコンズのオフェンスに新たな勢いを与えた。

自信を失ったかのように動きの鈍いQBにより低迷していたオフェンスを打開するため、モリスHCはペニックスの投入を決断した。ペニックスはその期待に応え、爆発力に欠けたファルコンズの課題をすぐに解消した。

初先発の試合で、ペニックスは前半から積極的にダウンフィールドを狙った。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、パスアテンプトの43.8%が10ヤード以上の飛距離を記録し、これはカズンズ(34.5%)よりも約10%上回る数字だった。また、14回のプレッシャーを受けながらも、一度もサックを許さなかった。

「予定より少し早かったが、彼は準備ができていた」とモリスHCはペニックスの起用について話している。

「十分な時間をかけて彼を育ててきたし、彼自身もその瞬間に向けてしっかり準備をしてくれた。ステージが大きすぎることもなかった。彼の努力を本当に誇りに思う」

2024年にカズンズとペニックスがファルコンズに加入することになった経緯は、もはや過去の話だ。未来はこの新人QBに託されており、ファルコンズをポストシーズンに導く可能性を秘めている。

「安心感というより、試合で彼がプレーを決める姿を見られたことが良かった。練習で彼にとって厳しい状況を作り出してきた」とモリスHCはコメント。

「彼がそれを実際にやり遂げる姿を見るのは楽しかった。安心感というより、むしろ誇らしかった」

現地22日(日)の快勝に加え、タンパベイ・バッカニアーズがダラス・カウボーイズに敗れたことで、ファルコンズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の首位に返り咲いた。残り2試合はワシントン・コマンダースとカロライナ・パンサーズとの対戦。このルーキーQBが主導権をにぎってファルコンズの舵を取る。今後の展開に注目だ。

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