「才能ある」ベンガルズWRチェイスとの対戦に向け準備万端のブロンコスCBサーテイン二世
2024年12月26日(木) 11:37今シーズン、シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスを止められる選手はほとんどいない。
同様に、デンバー・ブロンコスのコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世を突破できる選手もほぼ皆無だ。
ホリデーシーズン真っただ中の現地28日(日)に、プレーオフ進出に大きく影響する試合で両者が激突するのは、フットボールファンにとって最高のプレゼントと言える。
サーテインはチェイスについて「彼は才能ある選手だ」と火曜日に語っている。
「彼のプレーで特徴的なのは、キャッチ後のヤード数がとにかく多い点だ。キャッチした後の動きが力強く、優れたハンドスキルも持っている。重要なのはキャッチ後の動きを抑え、ボールを持った彼を素早く止めることだ」
YAC(ヤードアフターキャッチ)は、チェイスが相手のゲームプランを崩してきた1つの要因に過ぎない。今シーズンにチェイスは730YACを記録し、2試合を残して自身のキャリア最高を更新。これはリーグトップの数字でもあり、2位の選手に148ヤードの差をつけている。キャッチ後の卓越したプレーに加え、キャッチ108回、1,510ヤード、タッチダウン16回と、トリプルクラウン獲得に向けてまい進している。
一方のサーテインも負けてはいない。
シーズン第15週を終えた時点で、サーテインは『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス)』のカバレッジグレードでリーグトップの86.5を記録。これまでに許したタッチダウンは1つのみで、被レシービングヤードは256ヤードとリーグ3位の成績を誇る。
チェイスを止められる選手がいるとすれば、それはサーテイン二世だろう。その証拠に、2021年のルーキーシーズンにドラフト同期である2人が対戦した際、チェイスはキャッチ1回で3ヤードと、NFLで輝かしい初年度を過ごした中で最悪の成績に終わっている。
「あれはキャリア序盤、ルーキーイヤーのことだったよな? いい試合だったよ」とサーテイン二世は振り返る。
「ベンガルズは成功率の高いオフェンスを展開していて、爆発的なプレーや脅威となる主力選手を封じる必要があると分かっていた。ジャマールは素晴らしい選手で、リーグで最高のレシーバーの1人だ。今年も相手の攻撃力は高いけど、当時と同じように封じることができれば最高だ」
その対戦以来、多くのことが変わった。チェイスはプロボウルに3度選出され、サーテイン二世も2度の選出を果たした。さらに、サーテイン二世はオールプロの栄誉も手にしている。
ブロンコスにとって最も重要なのは、2015年シーズン以来となる2桁勝利とプレーオフ出場にあと1勝と迫り、ポストシーズン争いの有力候補へと成長を遂げた点だろう。
ブロンコスが土曜日にその1勝を手にするカギは、7勝8敗でプレーオフ戦線に踏みとどまるベンガルズの攻撃をいかに抑えるかだ。一方のベンガルズは、この試合で勝利すれば、ブロンコスをシーズン第18週のカンザスシティ・チーフス戦で必ず勝たなければならない状況に追い込むことができる。そして、ブロンコスがチーフスに敗れれば、プレーオフの出場権をベンガルズや他の7勝8敗のチームに奪われる可能性がある。
「今後の試合で何がかかっているのかは分かっている」とサーテイン二世はコメント。
「目標はただ1つ、10勝目を挙げてプレーオフ出場を確定させることだ」
ブロンコスとベンガルズの試合は東部時間28日16時30分(日本時間29日6時30分)に始まる。
【R】